今回は、私の友人が体験したエピソードをご紹介します。幼稚園からの帰り道に息子さんと公園で遊んでいたところ、蛇口を使って遊び始めた小学生男子に遭遇。知らないおじさんが通りがかり小学生を叱りつけますが、その後……?

幼稚園帰り、子どもを連れて公園へ行くと

幼稚園へ息子を迎えに行った帰り道、いつものように私が息子と近所の公園で遊んでいると、小学生の男の子集団がやってきました。

遊具でひととおり遊んだあと、公園の水道を使って遊び始めた男の子たち。はじめは少し蛇口を捻る程度だったのですが、次第にエスカレートし、やがて周りに大きな水たまりができるほど派手なおふざけになっていたのです。

小学生を怒鳴りつける通りすがりのおじさん

ハラハラしながら見ていると、突然大きな怒鳴り声が。

「こら! お前たち何やってる!」

ビクッとする小学生集団。声の主は通りすがりのおじさんでした。

彼らはすぐに水遊びをやめるも、ヒートアップしたのか怒号はすぐには止まず、しばらく怒鳴り続けたおじさん。叱り終えてそのまま去っていくのかなと思ったら、今度はこちらに向かって近づいてくるではありませんか。

怒りの矛先はこちらにも向けられる

「親ならしっかり見ておけよ!」
ものすごい剣幕で、私に怒鳴ってきました。どうやら私を小学生の親だと勘違いしている様子。

「私はこの子の保護者ですが、あの小学生たちの親ではありません」
そばで遊んでいた我が子を抱き寄せながら伝えました。

すると一瞬、面を食らった表情を浮かべたおじさんでしたが、後に引けなくなったのか「大人なら注意くらいしろよ!」とさらに声を荒げてきました。

私は恐怖で震えながら、それでも本心を伝えました。
「本当は私も注意したかったです。ですが、我が子に危害を加えられたらと思うと怖くてできませんでした」

おじさんの意識変化と、子育て中のジレンマ

するとおじさんは一転、ふっと表情を緩めて「そうか、そういう考えもあるのか。物騒な世の中だもんな」と深く頭を下げ謝ってきたのです。

後日ママ友に聞いたところ、その人は地元で有名な“熱血おじさん”。長年強豪運動部の顧問を務め、地域のボランティアにも積極的に参加している人物だとか。口は悪くても、心根はまっすぐな人だったのです。おじさんが私の心情に寄り添ってくれたことも嬉しい瞬間でした。

子育て中は、「他人の子どもにどこまで関わるか」という難しい問題に直面することがあるかと思います。注意したい気持ちと、我が子を守る本能。注意したい気持ちと、我が子を守る本能。その両方の間で揺れた出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井 ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。