妊娠による早退や欠勤
私がホームセンターで働いていた時のこと。その頃私は悪阻が酷く、急遽仕事を欠勤することや早退することがありました。ですが、私の体調を理解するだけでなく、仕事をしっかりとフォローしてくれる従業員や上司もいました。
悪阻をバカにするお局
ある日事務所で欠勤時の引き継ぎ確認をしていると、お局の女性従業員の斎藤さん(仮名)が隣にやって来ました。挨拶だけ済ませ、その場から去ろうとする私を引き留めるかのように声を掛ける斎藤さん。
「私も最近体調悪いのよね〜。吐き気すごいから悪阻かも〜。山口さんもすぐに早退とか欠勤するし、私も帰っていい?」と笑いながら妊婦を馬鹿にするような発言をしてきたのです。
私は「悪阻で苦しんでいる人が目の前にいるのによく言えるな。なんて無神経な人!」と思いましたが、今後も体調不良で迷惑をかけてしまうことがあるかもしれないので、何も言い返すことができず、悔しい思いをしました。
救世主!?
すると、事務所の入り口にいた店長が中に入ってきました。どうやら店長はこれまでの会話を聞いていたらしく、斎藤さんの前に立つと、「斎藤さん、悪阻酷いなら退勤していいよ。報告されてなかったから妊娠知らなかったよ。気付かなくてごめんね」と、店長は斎藤さんの体調を心配し、謝ります。
しかし妊婦ではない斎藤さんは、「……あ、いえ、妊娠は……」と、慌てて否定をします。そんな斎藤さんの返事を聞くと店長は途端に厳しい顔つきになり、「ハラスメントになるから気をつけてね」とだけキツく言い放ちました。
店長が斎藤さんに釘を刺してくれたことで私もスッキリでき、その日以来、斎藤さんから嫌味を言われることもなくなり働きやすい環境になりました。
理解し支える姿勢の大切さ
働くのが人である以上、妊娠以外にも体調不良、事故や病気で休む可能性が誰しもあります。その前提を忘れずに、周りを理解し、支える姿勢が大切だと改めて思いました。自分も誰かが休んだり早退する必要がある時には、迷わず力になりたいです。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。