ホームセンターの鍵開け
私の店はシフト制で、早番や遅番がありました。早番の中でも「鍵開け」と呼ばれる、正社員1名が朝の6時に出勤し、店舗の鍵を開ける業務が毎日交代でありました。鍵を開けたら終わりではなく、他にも店内のメンテナンスや前日の売り上げの確認等、やらなければならない業務は数多くあります。
セキュリティを解除できず、鳴り響く警告音!
私がその店舗に転勤後、初めて鍵を開ける当番になった日のことです。前日に店長から複数の鍵を渡されていました。セキュリティ解除に使う鍵と、店舗のドアノブに差し込む鍵等、店長がそれぞれにシールを貼って分かりやすくしてくれていました。
そしていざ解錠しようと試みたのですが、前日に店長から渡された鍵ではセキュリティを解除することができません。「……え?」と、私の頭の中は真っ白です。慌てて他の鍵も試してみたのですが、渡された全ての鍵で解除することはできず、大きな警告音が店内に鳴り響くのが聞こえてきました。
不法侵入を疑われるが!?
5分後、私が不法侵入しようとしたと勘違いされ、セキュリティ会社の人がやってきました。名前や状況を聞かれ、丁寧に説明をしたのですが、「あなたがこの店舗に勤務している証明として、店長に今ここで電話をして下さい」と言われてしまいます。
しかし、店長に電話をかけると、早朝ということもあり電話に出ません。私は不法侵入を疑われているので、「このまま警察に報告になったらどうしよう」と不安になっていると、ようやく店長から折り返しの電話が……。「うちの従業員で、不審者ではないので大丈夫です」と店長が言ってくれたことで無事に誤解が解け、私はホッと胸をなでおろしました。
その後、すぐに出勤して来た店長が、「ごめん、昨日間違った鍵を渡してしまったみたい」と謝ってきました。結局、店舗の鍵を開けるだけで1時間以上もかかってしまいましたが、店長が手伝ってくれたお陰で、なんとか開店に間に合うことができたのでした。
事前に確認を
朝から開店準備ができずに大騒動となって焦りましたが、それ以上に大きなトラブルにならなくて良かったと思いました。転勤後初めての業務だったので、私自身もしっかりと事前に確認をする必要があったと感じた出来事でした。
【体験者:20代・主婦、回答時期:2021年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。