朝のコンビニは、通勤や通学ついでに立ち寄るお客さんで大忙し。そんなとき、意外とよくある「困った行動」をするお客さんが現れて……? 筆者の知人である佐藤さん(仮名)から聞いたエピソードです。

コンビニの朝

私はコンビニでアルバイトをしています。特に、平日の朝の時間帯に勤務することが多いです。
朝は、通勤・通学の時間帯でコンビニが混雑します。その日は、特に大混雑! レジは全て稼働しているにもかかわらず、会計を待つお客さんの列で店内が埋まりそうなほど。

意外とよくある“困った行動”

大急ぎで会計を進め、「次の方、こちらのレジへどうぞ」と、男性のお客さんに声をかけます。しかし、全く反応がありません。
どうやらそのお客さんは携帯のゲームに夢中。BGMがイヤフォンから漏れ、周囲にも聞こえるほどの大音量でゲームをプレイしているのです。

さらにレジが混んでしまうと焦った私は、何度も「お客さま」と声を張り、手を大きく振るものの、画面に視線を落としている男性客は気付きません。

すると、後ろに並んでいたお客さんが男性が気づくようトントンと肩を叩いてくれたのです。

まさかのリアクション

しかし、肩を叩かれた男性客は、店内に響き渡る大声で「は? 何すんだよ!」と、その手を払います。
すると、後ろに並んでいたお客さんが我慢の限界といった様子で口を開きました。

「さっきから何度も呼ばれてるんだよ! さっさとレジに進めよ!」

そこでやっと男性客は、お会計が自分の番だということに気付いたのか、そそくさとレジに。会計を終えると、「気付かずすみませんでした」とボソッと謝ってくれました。そして、コンビニから逃げるように出て行ったのです。

周囲への配慮の大切さ

たまたま忙しい時間帯に起きてしまったことではありますが、意外と何かに集中しているとき、人は周囲が見えていないもの。
私自身も、改めて何かに夢中になる場面をわきまえ、周囲に迷惑がかかっていないかを確認することの大切さを学びました。

【体験者:20代・女性アルバイト、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。