ドラックストアで働く筆者の体験談をご紹介! 大規模な店内改装となると、近隣の店舗や本部から派遣されたスタッフが応援に来てくれます。ただ、普段関わることがないので、意思疎通が上手くいかないことも。今回は筆者の同僚Cが体験した、改装中のトラブルについてお話します。

応援スタッフに不安を感じた同僚

オープンして20年近く経ったこともあり、私の働くドラッグストアで大掛かりな改装が行われました。1か月にも渡った改装作業も、残すところあと1日。近隣の店舗や本部のスタッフが大勢応援に来てくれて、新しくなった陳列棚に商品を並べる作業をしていました。

お酒売り場を担当していた同僚のCの隣には、会社本部から応援に来た社員A。Aは店舗勤務の経験が少なく、Cは少し不安に感じていたようですが、その不安は的中することになります。

忠告を聞かないスタッフ

順調に作業が進み、商品もほとんど並べ終わった頃。Cは、隣で作業していたAの棚が少しズレていることに気がつきました。「危ないので、並べた商品を一度取り出して直しましょう」とAに伝えたのですが、「これくらいの量ならわざわざ取り出さなくても並べたままで直せますよ!」とA。

ただ、ワインやウイスキーが並ぶその棚は非常に重く、しかもビンが多いんです。「いや、無理しちゃダメですって」とCが再度忠告したものの、Aは聞く耳を持たず……。何度も説得するも、頑なに言うことを聞いてくれません。そして、商品が並べられた状態で、ズレた棚を直そうとした次の瞬間。

話を聞かないからでしょ!

商品が次々とバランスを崩して、下段の棚の商品も巻き込んで落下してしまったのです。辺り一面、割れたビンの破片と大量のアルコール。そこにいた全員で片付け始めたのですが、お酒好きなCでさえ気持ち悪くなるほどのアルコール臭です。

原因を作った張本人であるAは、ブスッとした態度を取りながらも、黙々を片付けをしていました。しかし、5分もしないうちに「ごめんなさい、ちょっと抜けるわ」といい、突然の離脱! どうやらアルコールの匂いで酔っぱらってしまったらしく、片付け作業をやめてしまいました。

同情する気も起きなかった……

アルコールはアレルギーの人もいるので、しょうがないとはいえ、そもそも忠告も聞かなかったのが発端。「正直、同情する気も起きなかった」と、Cは呆れながら話してくれました。

無事にリニューアルオープンは迎えられたものの、壊れてしまった商品は店負担。何本割れてしまったのか、数える作業が残ってしまったのです。人の忠告はちゃんと聞くべきだと、改めて感じたエピソードでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:hiroko.S
4人を育てるママライター。20年以上、接客業に従事。離婚→シングルマザーからの再婚を経験し、ステップファミリーを築く。その経験を生かして、女性の人生の力になりたいと、ライター活動を開始。現在は、同業者や同世代の女性などにインタビューし、リアルな声を日々収集。接客業にまつわる話・結婚離婚、恋愛、スピリチュアルをテーマにコラムを執筆中。