【プロフィール】アン・ドア
アン・ドアさん(以下、ドアさん)
ソウルを拠点に活動するクリエイティブディレクター。ブランドのマーケティングやビジュアル企画、写真撮影、コンテンツディレクションなど幅広い分野で活動する。仕事を通して、人やブランドが持つ個性や空気感を見つめ続ける一方で、日常の中にふと現れる「その人らしさ」にも関心を寄せている。
ドアさんのInstagram:@doadoreyou
ドアさん
「ソウルの街で出会った、個性の光るスタイルを持つ6人を撮影しました。日本のスタイルとどこか似ているようでいて、よく見ると少し違う。そんなソウルならではの感覚を、彼らの装いから感じてもらえたら嬉しいです!」
第1回で紹介するのは、ダークカラーを軸にしたスタイリングの2人。同じような色彩を選びながらも、その表現方法はまったく異なります。遠くから見るとシンプル。でも近づくほどに、それぞれの個性やストーリーが見えてきます。
レイヤーを重ねて作るスタイル

名前:イ・ガンウク /Migamm
職業:音楽業界でA&Rおよびエージェンシー業務
MigammさんのInstagram:@mi_gamm
今日のファッションテーマ:人目は気にしつつも、ちゃんと主張はしたい「エモパンク」
【プロフィール】
音楽業界で働くMigammさん。新しい音楽やアーティストを見つけるのと同じ感覚で、人々のファッションを日々観察しています。アイスコーヒーを片手に街行く人を眺めながら、その人らしい好みや個性がふと垣間見える瞬間に惹かれるのだそう。普段は狎鴎亭の『EMPTY Seoul』や、聖水・望遠・延南エリアのヴィンテージショップによく足を運んでいます。
【スタイル】
黒を基調にまとめた着こなし。編み上げのデザインやシルバーアクセサリー、安全ピンなどをさりげなく取り入れています。最近はシャツやネクタイといったきちんとしたアイテムに、アクセサリーやピンを重ねるスタイルに関心があるそう。
Migammさん
「服をレイヤードするように、音楽・好きなもの・経験を重ねながら生きています」
【ドアさんの注目ポイント】
一見するとシンプルな着こなしですが、よく見ると細かなこだわりがたくさん詰まっています。安全ピンやシルバーアクセサリーは単なる飾りではなく、彼自身の感性が表れたもの。ソウルでは既製服に少し手を加えながら、自分らしさを表現する人をよく見かけます。Migammさんの着こなしも、そんな感覚をよく表していると思います。

異なるディテールを「ひとつの枠」に収める感覚

名前:イ・スヒョン
職業:美術専攻の大学院生、フリーランスモデルス
ヒョンさんのInstagram:@_chaego
今日のファッションテーマ:ディテールの重要性
【プロフィール】
美術を専攻する傍ら、フリーランスモデルとしても活動するスヒョンさん。異なる柄やデザインを組み合わせながらも、ひとつの雰囲気にまとめ上げるセンスの持ち主です。普段は『nachae』や『Hyein Seo』といったブランドをチェックしており、最近はカットアウトデザインや個性的なシルエットのアイテムに惹かれているそう。
【スタイル】
ひと目で目を引くのは、型にはまらないデザインのトップス。ダークカラーをベースにしながらも、どこかフェミニンな雰囲気があり、異なる要素が自然に調和しています。お気に入りはこのトップスで、一着で着こなし全体の方向性を決めてくれる存在なのだとか。
スヒョンさん
「自分が好きなものをきちんと理解し、それを自分なりの方法で表現できる人でありたいです」
【ドアさんの注目ポイント】
スヒョンさんの着こなしは、さまざまな要素が詰まっているのに不思議とまとまりがあります。異なる柄やシルエットが自然に共存していて、それぞれがきちんと役割を持っている印象。同じダークカラーをベースにしていても、Migammさんとはまったく異なる方法で個性を表現しているところが魅力だと思います。

ドアさん
「ソウルのストリートスタイルを、ひとつのトレンドだけで説明することはできません。同じダークカラーを選んでいても、その表現方法は人それぞれ。要素を重ねながらスタイルをつくる人もいれば、異なるパターンやフォルムを調和させながら自分らしさを描く人もいます。遠くから見えるのはシルエットですが、本当の魅力は近づいたときに見えてくるディテールの中にあるのかもしれません」
次回は、また異なるアプローチでファッションを楽しむ2人をご紹介します。どうぞお楽しみに。
Curator & Photographer:Doa An
Senior Writer:Yuko.K


