自信満々の夫
私はあるとき、緊急手術を受けるため、1週間入院することになりました。気がかりだったのは、夫と息子の蓮(仮名・5歳)の2人だけで過ごす家のことです。普段、家事や蓮の身の回りのことは、ほとんど私がしていたからです。
不安を口にする私に、夫は「一人暮らしもしてたし大丈夫。任せとけ」と自信満々に言い切ります。初めは実母に頼むことも検討していましたが、夫のその言葉を信じて、私は家のことを夫に任せることにしたのです。
ママ友からのLINE
入院中、夫に「家のこと大丈夫?」と聞くたびに、返ってくるのは「ちゃんとやってるから心配するな」という言葉でした。慣れない家事も、なんとかこなしてくれているのだろうと思っていたのですが……
ある日、近所のママ友から1通のLINEが届きます。そこには「洗濯物濡れてるけど大丈夫?」と書かれていたのです。
息子の暴露
心配になって夫に電話をかけると、夫は「ちょっと取り込むのが遅れただけ。ちゃんとできてるって」と言い張ります。それでも気になった私は、蓮に電話を代わってもらうことにしました。
すると蓮は「洗濯物、ずっとお外にあるよ。あと、給食袋がなくて困った。パパに言っても、どこにあるかわかんないって」と、次々に話し始めたのです。
ようやく出た本音
再び電話を代わった夫は「……本当は全然できてない」と、ようやく認めました。1人で大丈夫と言い切った手前、困ったことがあっても私に相談することができなかったようです。
退院の日、夫は「俺、何もできないって身に染みた」とつぶやきました。今回のことをきっかけに、その後は私が1つずつ教えながら、夫は家事や蓮の世話を少しずつ覚え始めたのです。今では洗濯物の取り込みも、夫が自分から済ませてくれています。
「大丈夫」と言い張っていた夫も、蓮の正直な報告によりごまかしきれなかったようです。これからは困ったことを隠さず、夫婦で相談しながら分担していきたいと思っています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

