私の知人・彩乃さん(仮名)は、娘を出産して現在育休中です。慣れない育児に追われる毎日ですが、夫はそんな彩乃さんを「仕事が休みで時間に余裕がある」と思っている様子。ある日、義姉が遊びに来た際にも、夫が何気なく発した言葉にモヤモヤして……?

育休中の毎日は

少し前に娘を出産した私は、現在育児休業中です。初めての育児ということもあり、毎日が慌ただしく過ぎていきます。授乳におむつ替え、寝かしつけ……赤ちゃんのお世話に追われ、家事もなかなか思うように進みません。

しかし、夫は私が仕事を休んでいることもあってか、家事や育児の負担が偏っていることをあまり気にしていない様子。「今は仕事が休みなんだから」という考えがあるようで、私は少しモヤモヤしていました。

義姉が遊びに来たときのこと

そんなある日、義姉が娘の顔を見にわが家へ遊びに来てくれました。近況を話すなかで、私は「最近なかなか家事まで手が回らなくて……」と、ついこぼしてしまったのです。

すると、それを聞いていた夫が「今は休みなんだし、できることはやってもらわないとね(笑)」と、軽い調子。やはり夫は、育休中の私には余裕があると思っているのでしょう。その言い方にガッカリしてしまい、咄嗟に何も言い返せずにいました。

すると……そんなやり取りを聞いていた義姉が、夫に向かって口を開いたのです。

夫の言葉に、義姉の一喝

「いやいや、あんた……彩乃ちゃんは『育児休業』だからね!」義姉はそう言うと、「育児のために仕事を休んでるのであって、『休暇』じゃないんだから」と、はっきり指摘しました。

さらに「赤ちゃんのお世話をしてる間、家事ができないのは当たり前でしょ? あんたが仕事から帰ってきたら、そこからはふたりで育児と家事をするんだよ」と続けます。義姉の言葉に、それまで軽口をたたいていた夫も黙って聞いていました。

義姉から叱られ、夫は

すると夫は「……休みって言い方は、ちょっと違ったな」と、気まずそうな表情。しかし義姉はそこで終わらず、「余裕があると思うなら、今度の休みにひとりだけでお世話してみなよ」と続けます。夫は「いや、それはまぁ、大変そうだけど……」と口ごもってしまいました。

私は夫にモヤモヤしつつもうまく伝えられずにいましたが、義姉が代わりにはっきり伝えてくれたことで胸がスッとしました。

『育休』は、仕事から離れて自由な時間を過ごすための休暇ではありません。義姉の言葉によって、夫もこれまで見えていなかった私の一日の過ごし方や、その大変さに目を向けるきっかけになったのではないかと思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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