今回は、友人の晶子さん(仮名)から聞いたお話をご紹介します。一人暮らしの義母を夫と協力して支えていた晶子さん。しかし、近くに住む義兄夫婦は介護を手伝おうとせず、財産の話ばかり持ち出していました。そんな中、家族会議を開くことになり、思いがけない展開を迎えたのです。

介護を押し付ける義兄夫婦

足腰が弱くなった義母は一人暮らしで、最近は家事にも手助けが必要になっていました。私は夫と協力し、通院の付き添いや買い物を続けていましたが、近所の義兄夫婦は「忙しいから」と顔も見せません。

ある日、義兄の妻に通院の付き添いをお願いすると、「介護なんて嫁の仕事でしょ! それくらいやって当然じゃない」と言われました。「私も仕事があるので、少しは分担してほしい」と訴えても、義兄は「母さんの世話くらいで大げさなんだよ」と鼻で笑ったのです。

介護は拒否して財産だけ要求

そんな義兄夫婦が突然、義母の家を訪ねてきました。介護の相談かと思えば、話題は土地と預貯金のことばかり。義兄は「俺は長男だから、実家も財産も全部引き継ぐ」と宣言しました。義兄の妻まで「お義母さんの面倒はそっちで見て。財産は私たちが管理するから」と平然と言います。

私が反論すると、「介護してるからって遺産をもらえると思わないでよ!」と逆ギレ。悔しくなった私は、通院記録や介護費用の領収書を整理し、夫と義母に相談して家族会議を開きました。

義母が突きつけた厳しい現実

家族会議でも義兄は「長男が財産を管理するのは当然だろ」と強気でした。すると義母が「私が元気なうちから、どうしてあなたが決めるの?」と反論。さらに「晶子さんは何年も助けてくれたのに、あなたたちはお金の話ばかりね」と続けました。

私が通院や買い物の記録を見せると、義兄夫婦は動揺。義母は「何もしなかったことも、ちゃんと分かっている」と言い切り、「財産は私のもの。管理も相続も専門家に相談して決めます。勝手に持ち出すつもりなら鍵を返して」と告げたのです。

義兄夫婦を黙らせた一言

義兄の妻は「私たちだって心配してたんですよ!」と慌てましたが、義母は「それなら、どうして病院に付き添わなかったの?」と一喝。義兄も「長男なのに信用できないのか!」と怒鳴りました。しかし義母は「信用は長男だから得られるものじゃない。普段の行動で決まるのよ」と返したのです。

結局、義兄夫婦は合鍵を返却。義母は専門家への相談を進め、介護サービスも利用することになりました。後日、義兄の妻から「これからは協力する」と連絡がありましたが、私は「お義母さんのためなら歓迎します。でも財産の話とは別ですよ」と返しました。相手は何も言い返せませんでした。

介護を人任せにしながら、財産だけを当然のように要求する義兄夫婦。義母の毅然とした対応から、家族として本当に大切なものを考えさせられるエピソードでした。

【体験者:40代・パート勤務、回答時期:2026年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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