初めての出産を迎えた私の友人・麻衣さん(仮名)。陣痛が強くなり、痛みに耐えることに必死になっていました。ところが、そばで付き添っていた夫は彼女の様子を見るたびに大騒ぎ。返事をする余裕すらない麻衣さんを救ってくれたのは……?

初めての出産で

初めての出産を迎えた私は、立ち会いのために夫にも付き添ってもらっていました。そばにいてくれるのはとても心強かったのですが、陣痛が強くなるにつれ、そんなことを考える余裕もなくなっていきます。

痛みの波が来るたびに、じっと耐えていることも難しくなり、「い、痛い……!」と声が出てしまうほど。少しでも落ち着いて乗り切れるよう、私は呼吸を意識しながら必死に耐えていました。

隣にいた夫がまさかの……?

ところが、そんな私の姿を初めて見た夫は、すっかり動揺してしまったようです。「えっ、そんなに痛い!?」「本当に!?」陣痛が来るたびに、隣で大騒ぎ。挙げ句の果てには、「ちょっと大げさなんじゃない!?」とまで言い出したのです。

(お願いだから今は黙って……)そう思っても、こちらは痛みを乗り切るだけで精一杯。夫に言い返したり、説明したりする余裕なんてありませんでした。

様子を見に来た助産師さんが

そんなとき、40代くらいの助産師さんが様子を見に来てくれました。そして、騒いでいる夫に向かって……「痛いよ。間違いなく痛いから、集中できるように少し黙ってようね!」

はっきりとそう伝えてくれたのです。さらに「今は静かにそばにいて、サポートしてあげて!」と続けると、それまであれこれ口にしていた夫は「……はい」と、あっという間に静かになりました。

助産師さんの言葉に救われて

夫は「すみません。見たことない様子だったから、心配でつい……」と反省した様子。その後は余計なことを言わず、私のそばで静かに付き添ってくれました。

私は助産師さんにお礼を言う余裕すらありませんでしたが、心の中では(言ってくれてありがとう……!)と拍手したくなるほど。あの場で夫を止めてくれたことが、本当にありがたかったのです。

初めて見る私の苦しそうな姿に、夫もどうしていいかわからず慌ててしまったのでしょう。でも、出産の真っ最中は陣痛に集中するだけで精一杯です。そんな私の気持ちを察して、夫をピタリと黙らせてくれた助産師さんが、なんとも頼もしく感じられた出来事でした。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

This article is a sponsored article by
''.