息子と決めている約束
私と3歳の息子・こうき(仮名)は、普段から『ジュースは週1回まで』『おやつは決まった分だけ』など、いくつか約束事を決めています。
もちろん、息子は毎回素直に納得してくれるわけではありません。「もっとほしい!」とぐずることもよくありますが、その都度なだめたり言い聞かせたりしながら、親子で約束を守ってきました。夫も、そんな普段のやり取りは知っているはずでした。
帰宅してゴミ箱を見ると……
ある週末。私がひとりで出かける用事があり、その日は息子を夫に任せることになりました。夕方になり、予定を終えて帰宅すると……ゴミ箱の中に、ジュースの容器やお菓子の袋が、なんといくつも入っていたのです。
私が驚いて「こんなにあげたの!?」と聞くと、夫は「こうきの機嫌が悪くてさ〜。たまにはいいじゃん!」と、悪びれる様子もありません。
夫の言葉に思わず
その言葉を聞いて、私は思わずムッとし夫に反論。「私といるときだって、機嫌悪い日なんていくらでもあるよ」そして「それでも約束してるから、『今日はもうおしまいだよ』って泣かれても何度も話してるの」と伝えました。
さらに「ぐずったらすぐお菓子やジュース出せば楽だけど……私は毎日それをしないように頑張ってるんだよ」と。夫は何も言わずに私の話を聞いていました。
ようやく夫に伝わったこと
「たまにお世話して、好きなもの好きなだけあげて『パパ大好き!』って喜んでもらえるなら楽だよね」夫は私に言われてようやく、自分の対応によって、積み重ねてきた約束まで崩してしまうことに気づいたようです。
「……ごめん。そこまで考えられてなかった」と謝り、これからは自分も同じ約束を守ると話してくれました。
子どもとの約束を守るには、ときには泣かれたりぐずられたりしても、根気よく向き合う必要があります。だからこそ、夫にも簡単にルールを崩すのではなく、同じ姿勢で息子と向き合ってほしい。そんな気持ちが伝わった出来事だったと思います。
【体験者:30代・専業主婦、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

