娘を連れてくるよう夫に依頼
我が家は毎週土曜日が習い事の日です。長男と次男を朝から英語教室に連れて行き、レッスン中は2歳の娘も一緒に見学するのがいつもの流れになっています。
ある土曜日、私が少し寝坊してしまい、家を出るまで大慌てになってしまいました。その日は夫が休みだったので、「準備できたら娘を英語教室に連れてきてくれない? オムツも替えてね」とお願いし、私は上2人を連れて先に家を出ました。
まさかの格好で現れた娘
しばらくして、レッスンの間に夫が娘を連れてやってきました。ところが、娘を見てびっくり。なんとパジャマ姿のままだったのです。「え? なんで着替えさせてないの?」と聞くと、夫は平然と「え、オムツ替えてって言われただけだけど」と言うのです。
「じゃあ、パジャマのズボンを脱がせてオムツを替えて、またパジャマを着せたの?」と聞くと、「そうだけど」と答える夫に、私は言葉を失いました。
妻の反撃
そんな出来事があってしばらくした頃、夫から「明日、会社に水筒持っていきたいから準備しといて」と頼まれました。私はついに反撃の機会だと思い、翌朝、夫の水筒を机の上に置いておきました。もちろん中身は入れずに。
起きてきた夫に「水筒そこに置いたよ」と伝えると、蓋を開けて中を覗き込みました。「……中身は?」とポカンとする夫。私はあえてとぼけたフリをして「え? 水筒を準備してって言われたから、準備したけど?」と答えました。
「いや、普通は中身も入れるでしょ」という夫に、「でも『中身入れて』とは言われてないし」と返す私。すると夫は一瞬固まった後、何かに気づいたように苦笑いし、「……ああ、そういうこと?」と呟きました。
同じことをされて気づいた夫
私が笑いながら、娘のパジャマのことを話すと、夫はしばらく考え込み、「確かに、あれは俺がまずかったな」と認めました。
それ以来、夫は少しだけ「言われたこと」の先まで考えて動いてくれるようになった気がします。自分が同じことをされて、初めて気づくこともあるのだなと思った出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:小橋美月
マスコミ業界に16年勤務。業界で培った原稿執筆のスキルを活かし、ライター業へ。さまざまな職種、ライフスタイルの人への取材を通じた、「生きたエピソード」が強み。働く女性の葛藤や子育て、夫婦関係など、実体験に基づいたリアルな物語を届ける。

