筆者の友人・よしみさん(仮名)の職場には、「電話は3コール以内」という独自ルールを後輩に押しつける先輩がいました。ある日、電話対応中のよしみさんにまで「3コール以内に取って!」と言った先輩に、見かねた課長が放った一言とは……?

先輩が作った「3コール以内」ルール

職場の先輩今野さん(仮名)には、「電話は必ず3コール以内に取る」という独自のルールがありました。会社の決まりではないものの、電話が鳴るたびに「3コール以内!」と言われるため、私たちは先輩のルールに合わせるしかありませんでした。

「電話中でも取るのが当たり前?」先輩からの無茶な指示

ある日、私が電話対応をしていると、別の電話が鳴り始めました。「今、電話中なので取れません」と伝えても、「3コール以内に取って!」と急かしてくる先輩。

「今は手が離せないので、代わりに取ってもらえますか?」とお願いすると、先輩は「私は別の仕事があるから」と、電話に出ようとはしませんでした。結局、私が慌てて電話を切り上げ、別の電話にも出ることに……

まさかの独自ルールに課長がひと言

すると、近くで聞いていた課長が声をかけました。「今の電話を切って、別の電話を3コール以内に取れってこと? それ、会社のルールなの?」

先輩が「いえ……私がそのほうがいいと思っていて」と答えると、課長はすかさず「会社のルールじゃないなら、自分のやり方を人に押しつけないように」と注意。今野さんは、自分なりに正しいと思っていた対応を指摘され、黙り込んでしまいました。

「当たり前」は人によって違う

それ以来、先輩が「3コール以内!」と言うことはなくなりました。今野さんも、自分の考えが職場のルールとは限らないことに気づいたようでした。

自分にとっての「当たり前」が、職場でも当たり前とは限らない。そんなことを改めて考えさせられた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:中條みき
医療事務として7年間勤務。患者さんに日々向き合う中で、今度は言葉で人々を元気づけたいと出版社に転職。悩んでいた時に、ある記事に救われたことをきっかけに、「誰かの心に響く文章を書きたい」とライターの道へ進む。専門分野は、インタビューや旅、食、ファッション。

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