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人間の欲の中でも特に怖いのが、金銭にまつわることではないでしょうか。お金関係とは無縁と思われる医療や介護の現場でも、恐ろしい人間ドラマを見聞きしてしまうことがあります。今回は同僚の前田さん(仮名・薬剤師)から聞いた、薬局での驚きのエピソードをご紹介します。

写真を撮らせてほしい

私が薬局で担当をしていた患者の田代さん(仮名・90代女性)は認知症の治療中です。そのため娘の涼子さん(仮名・60代)が通院や薬局に毎回付き添っていました。同居はしていないけれど、田代さんのことを一番理解している人だと思っていました。

ある日、いつものように涼子さんに薬の説明をしていると「突然ですが、これから毎回薬局へ来たときに、前田さんの写真を撮ってもいいですか?」と相談をされました。

利用目的を尋ねると

私は驚き、写真の利用目的を尋ねました。すると涼子さんが「私がいつも母の付き添いをしていることを記録したいのです。スマホのカメラで撮れば、撮影日時は自動的に残るでしょ。 顔は写らなくてもいいので、前田さんの名札を撮らせてください」と怖いくらいの真顔で言われます。

私は理解が追い付かない様子で「付き添いの証明ですか。何に利用するのでしょうか」とさらに尋ねました。

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