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これは私の友人夫婦のお話です。釣りが趣味の夫は、魚が釣れると「俺のおかげで美味い魚が食える」と何度も恩を着せてきます。しかし、キッチンを預かる妻には家事の段取りがあるもの。こちらの都合を無視して重労働を押し付ける夫に対し、妻が怒らずに放った納得の正論とは?

釣った魚を「今すぐ料理しろ」と騒ぐ

私の夫は釣りが趣味で、週末になると嬉々として海へ出かけていきます。魚が釣れること自体は素晴らしいのですが、問題は帰宅後の行動。

帰るなり「大物が釣れたぞ! 新鮮なうちに今すぐ刺身にして食べさせろ!」と、キッチンで大騒ぎするのです。夫は「新鮮な魚で妻を喜ばせている俺、最高!」と完全にヒーロー気取りでした。

こちらの家事計画を完全に無視

夫が釣ってきた魚自体はありがたいのですが、魚の下処理はウロコや内臓のゴミが飛び散る大変な重労働。さらに、こっちはすでに今夜の献立を決めて準備を済ませてある状態です。

「もう夜ご飯は決まってるから」と断ると、夫は「は? 俺のおかげで美味しい魚が食べられるんだろ? 好意を無駄にするなよ」と言い放ちます。この恩着せがましい態度に、私は本当にモヤモヤしていました。

限界を迎えた私の、静かで重いカウンタートーク

ある日、また夕飯の直前に生魚を持ち込み、「俺のおかげで今夜はごちそうだぞ! 早く捌いて!」と言ってきた瞬間、私の我慢は限界に。私は準備していたおかずを冷蔵庫にしまうと、怒るのではなく、静かにこう告げました。

「釣ってきてくれるのは感謝してる。だけど私は毎日、時間を逆算して夕飯の計画を立てて動いてるの。それを無視して自分のタイミングで重労働を押し付けるのは、ただのありがた迷惑だよ。本当に食べさせたいなら、私の計画にも優しさを持って」

本当の優しさに気づいた夫

ハッとした夫は、自分が妻の段取りをどれだけ振り回していたかにようやく気づいたようで、顔を真っ赤にして「……ごめん。そこまで考えてなかった」と絶句。

それ以来、夫は魚を持ち帰る前に必ず「今日、献立どうかな?」とLINEで確認してくれるようになりました。持ち帰った日も「ウロコ取りは俺がやるよ!」と、家事を尊重し合う本当の優しさを見せてくれています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務経験を持つ。育休をきっかけに、女性のワークライフバランスに問題意識を持ち、ライター活動を開始。育児、ライフスタイル、スポーツなどが得意テーマ。

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