ゴールデンウィーク前の大仕事のひとつがシフト調整です。スタッフ全員の希望を100%叶えることは難しいものの、できる限り応えたいものです。しかし中には、自分の希望休を強引に押し通す人もいるようで……今回は、私のお客様の職場でのエピソードをご紹介します。
シフト調整
私はサービス業に従事しており、職場では土日祝日関係なくシフトが組まれます。しかし大型連休だけは事前にスタッフの予定を聞き、店長が調整して作成します。
ある年のゴールデンウィークのこと。後輩Fが提出したシフト希望を見た店長は思わず呼び出しました。全日程が「×」だったからです。
数日だけでも出勤できないかとお願いしましたが、Fは中途採用のスタッフで「入社前から決まっていた旅行で料金も支払済みなので変更できない」の一点張りでした。
次の大型連休
なんとかF抜きで前回の大型連休を乗り切ったものの、次の連休でもFは全日程「×」で提出するF。店長が「せめて半日だけでも」と促すと、Fは「早割で契約した旅行なので変更できません」と答えます。
予約時期を尋ねると「入社前に予約した」と返答。しかし入社は約一年前のこと。つまり一年以上前に予約していたことになります。不自然さを感じた店長が「どこの旅行会社で予約したの?」と尋ねると、Fは大手旅行会社の名前を挙げました。
すると同僚Rが「その会社ならキャンセル無料のはず」と指摘。慌てたFは「あ、海外サイトだった」と言い直します。さらに別の社員が「前職でその海外旅行会社に勤めていましたが、早割制度はありませんでしたよ」と告げると、Fは「家に帰って確認します」と言い残し、逃げるように退勤してしまったのです。
翌日
翌日、Fは「旅行はキャンセルできました! 〇日と〇日は出勤できます。ただ、祖母が危篤状態なので急に休むかもしれません」と報告。
当日欠勤を予告するような発言に、店長は「祖母さまのそばにいてあげてください。もう出勤しなくて結構です」と告げました。
Fが「いいんですか?」と喜ぶと、続けて「制服はクリーニングして返却してください」と伝える店長。Fはようやく解雇を理解したのです。
職場で大切なこと
Fは以前から遅刻や当日欠勤、客からのクレームが絶えず、職場の信頼を損ねていました。「早割」発言をきっかけに、ついに解雇が決断されたのです。
今ではスタッフ全員で休暇をずらしながら大型連休を乗り切っています。サービス業において大型連休こそ繁忙期であり、チームワークは不可欠なのです。
サービス業に限らず、どの職種・職場においても働く上で「責任感」と「協調性」は欠かせないもの。今回の出来事は、その大切さを改めて考えさせられるきっかけとなりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

