「手書きじゃないと失礼よ!」義母の強いこだわり
年末、私は義母から、親戚や知人宛ての年賀状およそ100枚の宛名書きをお願いされてしまいました。枚数が多く大変だったため、「パソコンで綺麗に印刷しましょうか?」と提案したのですが、義母は「手書きじゃないと心がこもってないわ! 失礼にあたるからダメよ!」と譲りません。
私は義母の顔を立てるため、なんとか手書きで頑張ることにしました。
義実家の分は手書き、自分の分はパソコンで
私は家事や仕事の合間を縫って、なんとか義実家分の100枚の宛名を手書きで仕上げました。
一方で、自分たち家族の年賀状については「読みやすさ」を優先し、大きく綺麗なフォントを選んでパソコンで印刷。義実家分と自分たちの分、それぞれ無事にポストへ投函し、慌ただしい年末を乗り切りました。
お正月の集まりで、親戚の叔母が放った一言
お正月になり、義実家での親戚の集まりに参加した時のこと。親戚の叔母(60代女性)が、私がパソコンで印刷した年賀状を見て、こんなふうに話しかけてきました。
「〇〇さん(私)の年賀状、字が大きくてすごく読みやすかったわ〜! 最近老眼が進んじゃって、筆ペンで崩した手書きの字って、誰から来たのか読めなくて困ってたのよ」と大絶賛してくれたのです。
良かれと思っていたこだわりが……小さくなる義母
叔母の言葉に、周りの親戚たちも「わかる! 今は印刷の方がハッキリ見えて助かるわよね」と深く同調していました。
それを聞いていた義母は、「心がこもっている」と良かれと思ってこだわっていた手書きが、実はもらう側にとっては『少し読みにくいもの』になってしまっていたと気づいたようです。少しバツが悪そうに小さくなって黙り込んでしまいました。
この出来事があってから、翌年以降は宛名書きを手書きするよう強く言われることはなくなりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。

