園児たちのおままごと
幼稚園に勤務している私はその日、園児たちのおままごとを見守っていました。ママ役・パパ役・子ども役、そしてなぜか犬役まで揃った、なかなか本格的な設定。
ママ役の子はキッチンに立ち、「もうすぐでごはんできるからね〜」と忙しそうに動き回っています。子ども役の子も「おてつだいする!」と小さな手を動かして、微笑ましい光景。
一方でパパ役はというと――少し離れた場所でゴロンと横になり、スマホを触っているようなポーズでフリーズ中。
飛び出したリアルなひと言
しばらくすると、子ども役の子がぽつりと「パパ、何もしないでスマホばっかり」さらに追い打ちをかけるように、ママ役の子がふっと顔を上げ、真顔のままこう言い放ったのです。
「家の中で動かざるもの食うべからずなのにね」あまりにも完成度の高い「ひと言」に見ていた先生たちは思わず爆笑!
見えてきた家庭のカタチ
実はママ役の子のお母さんは、普段とても穏やかでおっとりした雰囲気の人。あのパワーワードを言いそうなタイプにはとても見えないのです。一方で、パパ役の子のお父さんは、家事も育児もこなすいわゆるスーパーマン的存在。積極的に動くタイプだと聞いていたのですが……。
だからこそ、「あれ? 本当の姿って……!?」と、思わず笑いが吹き出してしまう瞬間でした。
子どもが見ている「本当の姿」は?
大人が見せている「つもりの姿」ではなく、ふとした瞬間の「無意識の姿」を、なんの脚色もなく、ただそのまま再現する――それが「おままごと」ということで、「子どもって、本当によく見てるよね〜」と、どこかドキッとするけど、かわいらしいエピソードでした。
【体験者30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。

