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これは、友人の冴子さん(仮名・40代・看護師)から聞いた話です。クリニックで出会った一人の患者さんとのやり取りが、思いがけない形で記憶に残ることになりました。何気ない連絡の裏にあった違和感と、その後に知ることになる事実……。日常の中にふと入り込む不思議な出来事についてお伝えします。

いつもと違う短いメッセージ

ある夜、自宅でくつろいでいたとき、スマートフォンが静かに震えました。表示された名前は、美奈代さん(仮名)です。外来で長く通ってくださっている患者さんで、治療の相談をきっかけにLINEを交換していました。

「明日予約しているけど行けそうもない。いつもありがとう」普段はもう少し言葉を添える方なのですが、その日はどこか簡素に感じました。少し気になりつつも、私は「無理なさらないでくださいね」と返信し、そのまま眠りにつきました。

知らされる現実

それから約2週間後のことです。受付に現れたのは、美奈代さんの娘さんでした。「母は、もう亡くなりました」その言葉を聞いた瞬間、私は理解が追いつきませんでした。

さらに、亡くなったのはあのLINEが届いた日より前だと知らされます。スマートフォンも、ご本人が操作できる状態ではなかったそうです。

では、あのメッセージは誰が送ったのでしょうか。考えようとするほど、答えの出ない違和感だけが残りました。

夢の中での再会

その夜、不思議な夢を見ました。診察のときと同じ、穏やかな表情の美奈代さんが目の前に現れたのです。「ありがとう」そう一言だけ伝えて、静かに姿が消えました。

目が覚めたあとも、その感覚ははっきりと残っていましたが、怖さはなく、どこか心が落ち着くような不思議な静けさを感じました。

残された感覚と変化

あのLINEと夢は、どこかでつながっているのではないか……。そう思うようになってから、患者さんとのやり取りの受け止め方が少し変わりました。何気ない一言にも、その人の想いや背景が込められているのかもしれない。そう感じるようになったのです。

はっきりと説明できる出来事ではありません。それでも、最後に届く想いがあるのだとしたら……。あの日の短いメッセージは、今も静かに心に残り続けています。

【体験者:40代・女性看護師、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに系統する人の思いを描いたエピソードも好評。

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