ファミレスで始まった「野菜イヤ!」のギャン泣き
私(30代女性)が3歳になる娘を連れて、近所のファミレスへお昼ご飯を食べに行った時のことです。娘が大好きなハンバーグが乗ったお子様ランチを注文したのですが、運ばれてきたお皿を見るなり、娘の表情が一変しました。
「ブロッコリーとトマト、いやだ!!」娘は全力でイヤイヤ期を発動し、席で手足をバタバタさせて大泣きし始めてしまったのです。
周囲の視線と、心が折れそうになる母
店内は混み合っており、周囲のお客さんからの「うるさいな」という視線が痛いほど突き刺さりました。私は焦りながら「一口だけでいいから食べよう? ハンバーグ美味しいよ?」と必死になだめましたが、娘は泣き叫ぶばかりで全く逆効果。
周囲に気を使いながら必死に機嫌を取る状況に、私はすっかり疲れ果ててしまい、「もう帰ろうかな……」と心がポッキリ折れそうになっていました。
若い店員さんが持ってきた「金ピカのシール」
するとそこへ、私たちのテーブルを担当してくれた若い男性の店員さん(20代男性)がサッと近づいてきました。彼の手には、小さな「金ピカのシール」が握られています。
店員さんは娘の目線に合わせてしゃがみ込むと、「おねえちゃん、このお皿に乗ってる『緑の森のオバケ』と『赤いマグマのオバケ』をやっつけられる勇者には、この特別なキラキラシールをあげるんだけど……できるかな?」と、内緒話をするようにコソッと耳打ちしてくれたのです。
魔法の言葉で秒で完食! 本物の勇者に
その言葉を聞いた瞬間、泣き叫んでいた娘の目がキラリと輝きました。「できるよ! 勇者だもん!」と力強く宣言すると、あんなに嫌がっていたブロッコリーとトマトを、なんと秒でパクッと完食したのです!
店員さんは「すげー! 本物の勇者だ!」と大げさに驚き、娘の胸にピタッとシールを貼ってくれました。娘はすっかり大得意な顔になり、ご機嫌で残りのご飯も食べてくれました。親の私には思いもつかない見事な神対応のアイデアに、心の底から救われた忘れられない出来事です。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。

