運命だと思った恋
夫と出会ってからの時間は、まるで映画のようでした。仕事終わりに迎えに来てくれて、そのまま夜景を見に行ったり、何気ない日に小さなプレゼントをくれたり。「こんなに大切にされたこと、今までなかったかも」そう思えるくらい幸せな時間でした。
やがて妊娠がわかり、「この人とならきっと大丈夫」と結婚を決めたのですが……。
「まさかの告白」
私は比較的高収入といわれる業界で働いていましたが、激務に加えてつわりも重く、体調は限界に近い状態でした。「少し落ち着くまでは休もうかな」そう思い、入籍と同時に退職を決意。
「これからは無理せず、穏やかに過ごせるなぁ」そう思っていたある日、夫が真剣な表情で「実は……経営が傾いていて借金があるんだ」その言葉のあとに続いたのは「600万円」という大金でした。
私は一瞬、何を言われたのかわからなくて、頭が真っ白に――。
「どうして今なの!?」
入籍前や退職前など、借金を告白すべきタイミングはあったはずなのに、どうして今まで話してくれなかったのかと案の定、夫婦喧嘩に……。「言い出せなかった」と謝られても、すぐに受け止められませんでした。
怒りはおさまらず、入籍早々にあわや離婚に発展しそうな雰囲気に一一。
私が「舵を握る」という選択
そんな中、「いや、これはむしろチャンスかもしれない」と私の中に名案が浮かんだのです。そして「お財布、私に任せてほしい」と提案。もともと夫は「お金は別々に管理したい」と頑なでしたが、借金を隠していたことへの後ろめたさもあったのか、私の提案をすんなり受け入れてくれました。
そこからはライフプランを見直し、副業にも挑戦しながら、少しずつ借金を減らしていく日々。そして数年後一一ついに完済! スピード離婚を回避しただけでなく、副業スキルとマネーリテラシーも高めることができ、結果オーライです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。

