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私の知人・由希さん(仮名)は結婚したときから今まで、義実家から節目のたびに『お祝い金』をいただいていたそうです。プレゼントは現金が一番という義両親の考え方に納得していた由希さんですが、ある年の息子の誕生日、大人がついハッとしてしまう出来事が起こります。

義実家からのお祝い

私が結婚したとき、義実家から結婚祝いとしてお金をいただきました。それだけでなく、出産のときや息子の誕生日など、節目のたびにお祝いとして『現金』をいただくことが多くありました。

本当にありがたく、助かる気持ちはずっと変わりません。ただ振り返ってみると、義実家からは一度も『物』のプレゼントをもらったことがありませんでした。

『現金主義』はっきりした理由

そんなある日、義妹が出産を控えていたときのことです。お祝いをどうするかという話になり、私は何気なく義母に聞いてみました。「お祝いのプレゼントって、何がいいですかね?」すると義母は迷いなくこう言いました。「現金がいいのよ! それが一番安心だから!」

その言い方はとてもはっきりしていて、迷いがありませんでした。話を聞くうちに、義実家ではお祝いは基本的に『現金』というのが長年のスタイルなのだと分かりました。現金ならもらった側が自由に使えるし、必要なことにあてられる。そう考えるとたしかに合理的なのかもしれないと、納得して聞いていました。

主役である息子のひとこと

それからしばらくして迎えた、息子の6歳の誕生日。その日も、いつものように義実家から封筒に入ったお祝い金をいただきました。すると、その封筒を見た息子がこう言います。「え〜! またお金かぁ!」「ぼく、大きい箱のプレゼントがほしいんだけど〜」

そのひとことに、その場の空気が一瞬止まったように感じました。私も思わずどう反応していいか分からず、言葉が出ませんでした。

変わった誕生日のかたち

けれどそのあと、誰からともなく「そうだよねぇ」と笑い声が上がり、場の空気はすぐに和らぎました。それからというもの、義両親は息子の誕生日に「なにが欲しい?」と聞いてくれるようになり、プレゼントを用意してくれるようになりました。

現金が一番安心だという大人の考えも、箱を開けるワクワクを楽しみにする子どもの気持ちも、どちらも分かります。あの日の息子のひとことは、誕生日のかたちを少し変えてくれました。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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