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好きなものに性別は関係ないはずですが、あれこれ心配してしまうのが親の性。私の夫・大地(仮名)もその1人でした。今回は、息子が3歳だった頃の、我が家のクスっと笑えるエピソードをご紹介します。

息子の好きなもの

息子の好きな色はピンク、夢中になっていたのは魔法少女アニメです。性別に関してとやかく言うつもりはありませんが、いわゆる「女の子が好きそうなもの」に興味を持っていました。

ある日、ファミレスでお子様セットを注文したときのことです。選べるオマケから息子が決めたのは、髪飾りのリボンでした。裏がマジックテープで、髪にペタッと付けられます。

その髪飾りを息子はとても気に入ったようです。家ではもちろん、スーパーや公園に行く時も、いそいそと短い髪の毛につけていました。

心配する夫

その姿をひどく心配したのが夫です。「このままで大丈夫なのか」「からかわれないか」と不安がり、周囲の目を気にしている様子でした。

私としては「息子の好きにしたらいい」と微笑ましく思っていたのですが、夫の親心も理解できます。息子の笑顔とは裏腹に、夫の懸念は深まっているようでした。

結局、親子

義実家に遊びに行った時のことです。「リボンはダメ」という夫の言いつけを断固拒否し、おめかし姿を披露する息子。その姿を見るなり、義母はこう言ったのです。「あら可愛い! そのリボン姿、大地の子どものころにそっくりね!」

きょとんとする夫、嬉しそうな義母と息子。夫は覚えていないようでしたが、彼自身にも着せ替え人形や髪飾りが大好きな時代があったようです。義母がいそいそと引っ張り出してきたアルバムには、リボンでちょんまげ頭を作り、嬉しそうに笑っている写真がありました。

「血は争えないね」と声をかけると、夫は脱力したような表情に。それ以降、心配するそぶりは見せなくなりました。

「好き」を大切にしてほしい

あれから3年。息子の興味は別にうつり、リボンのことはほとんど覚えていません。子どもの好きは親が思うより自由なもの。大切にしてほしいのは男の子らしさ・女の子らしさではなく、自分らしさです。過度に心配せず、好きなものを心から楽しめるよう夫婦で見守っていきたいと思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2022年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

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