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子どもの好き嫌いや偏食は、多くの親にとって悩ましい問題です。私自身も、子どもの「食べたくない!」には当時かなり悩みました。その悩みを軽くしてくれた、保育園でのあるエピソードを紹介します。

偏食気味の息子

息子が2歳だったころのお話です。当時の息子は、とにかく野菜嫌いの肉好き。イヤイヤ期真っ盛りで、食事の時間は1日のなかでも特に「イヤ!」と言って聞かない瞬間でした。

肉ばかりの食生活では、栄養の偏りが心配です。健やかな成長のため、出来るだけバランスよく食べてほしい。そう思う一方、当時の私はフルタイムで働きながら2人目を妊娠していました。満足な食事が用意できない日もあり、罪悪感ばかりが募っていきました。

保育園の給食試食会

偏った食生活を続けていたある日、保育園の給食試食会に参加しました。彩りや栄養バランスが整った給食には「すごい」としか言えません。同時に「今の私に、こんな食事は用意できない」と申し訳ない気持ちもこみ上げてきます。

すると「いただきます」の前に、先生がこんな話をしてくれました。

「子ども」と「保護者」を支える給食

「毎年、保護者の方から『家での食事は栄養が足りてない』と相談をいただくことがあります。ご覧のとおり、給食は栄養面や食べやすさをしっかり考えて作られています。家で食べなくても、園だと素直に食べる子も多いです。『保育園でご飯食べてるから大丈夫』くらいの感覚で、まずは食事そのものをお子さんと楽しんでくださいね」

確かに私は「子どもの栄養バランス」を最優先にして、食事を楽しむ余裕なんてありませんでした。先生の言葉は、そんな私の心を見透かすかのように深く染み入りました。

ゆるい栄養管理

それから私は、食事に関してアレコレ考えるのをやめました。今日食べなくても、明日食べるかもしれない。明日食べなくても、1週間単位で栄養が摂れていたらOK。それくらいのゆるさを意識するようになりました。

あれから大きくなった今の息子は、苦手なナスですら頑張って口に入れています。幼いころの栄養が足りていたかは分かりませんが、特に問題もなく健康です。

身体の栄養はもちろん大切ですが、心の栄養も同じくらい大切。そう気づかせてくれた先生の言葉が、今でも心の支えになっています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2020年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

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