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私の友人・舞子さん(仮名)の夫は、スイーツが好きで仕事帰りによく買ってくるそうです。でも、それはいつも『自分の分』だけ。ひとりで楽しむ夫に内心モヤモヤしていた舞子さんですが、ある日の息子のひとことで、夫婦ともに大切なことに気づかされました。

夫が買ってくるスイーツ

夫は仕事帰りによく、コンビニやスーパーでスイーツを買って帰ってきます。ただし、それはいつも『自分の分』だけです。

頼まれていないから、と言われればその通りです。でも、買いに行くのなら「何かいる?」とひとことあってもいいんじゃないかな……と、私は内心思っていました。しかも夫が食べているそばで、5歳の息子・ゆうと(仮名)が欲しがっても、夫は「これはパパのだから〜」ときっぱり断ります。

(まあ、大人の分だしね……)私はそう思いながらも、どこかモヤっとした気持ちは残っていました。

息子とケーキを買った日

ある日、私は息子と一緒に買い物に出かけました。そのときおいしそうな苺のショートケーキを見つけ、買うことにしたのです。2個入りのパックなので、夫の分はありません。でも、(いつも自分だけ食べてるんだしいいよね……)と思い、そのまま家に帰りました。

夕食のあと、ふたりでケーキを食べていると、夫が仕事から帰宅しました。テーブルの上のケーキを見て、「あ、ケーキだ」と声を上げます。

息子の笑顔とひとこと

その瞬間、息子がにこにこしながら言いました。「パパもひとくちどうぞ〜!」私は思わず「それはゆうとのだから、ひとりで食べていいんだよ」と口を挟みました。でも息子は首を振って、「おいしいから、あげるよ〜!」と笑います。

夫は一瞬キョトンとした顔をして、少し照れたように笑いました。ケーキを分けた息子も、分けてもらった夫も、なんだかとても嬉しそうでした。

夫の変化

それからしばらくして、夫がコンビニから帰ってきた日のことです。袋の中には、スイーツが3つ入っていました。「これ、舞子の」「これは、ゆうとに」そう言って、ひとつずつ差し出してくれました。あの日、息子からの「パパもひとくちどうぞ」が、夫の中で何かを変えたのかもしれません。

「自分の分だから」と断ることもできたのに、息子は迷わず「パパもどうぞ」と言いました。分け合う気持ちは、こうして自然に育っていくものなのかもしれない。そんな大切なことに気づかされた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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