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私の友人・千穂さん(仮名)の夫は、ネットの口コミをとても重視するタイプだそうです。特に低評価の意見には敏感で、それが理由で千穂さんの提案が却下されることも度々あるのだとか。ところが、そんな夫が少しだけ考えを変えた出来事が……!?

とにかく慎重な夫

私の夫は、とにかく慎重派です。お店や病院を選ぶときも、何か商品を買うときも、まずはネットの口コミを徹底的にチェックします。評価の数、投稿されている写真、コメントの内容まで、ひとつひとつ丁寧に読むタイプです。

ある日、私が「このカフェ行こうよ〜」と提案したときも、夫はすぐにスマホを取り出しました。そして迷いなく、検索した口コミを『低評価順』に並べ替えたのです。

『低評価』を読み込み……

口コミは全部で500件以上。ほとんどが★4や★5の高評価でした。それでも夫は、数件の★1レビューから真剣な顔で読み込みます。そして「ここ、店員の愛想が悪いって書いてあるよ。やめとこ」と一言。

私は思わず「でも、ほとんどいい口コミばっかりだよ?」と返しました。けれど夫は首を振ります。「いやいや、こういうのは悪い意見のほうが本音だから」

夫にとって、高評価は参考程度。でも低評価は重要な証言。(500人中、数人の言葉がそんなに強いの……?)と、私は内心苦笑いしていました。

テレビに映っていたあの店

しばらくして、夫に却下されたそのカフェが、地元テレビ局の番組で紹介されていました。画面には明るい店内と、笑顔の店員さん。インタビューを受けたお客さんは「店員さんも親切で居心地がいいです!」と話し、子ども連れの家族も楽しそうに笑っています。

それを見ていた夫が、「ここ良さそうじゃん」と。私はすかさず、「前にあなたが調べて、店員の愛想が悪いって書いてあったとこだよ」と言いました。夫は気まずそうに苦笑いしています。

私はテレビを見ながら、「失敗を避けるのは大事だけどさ、あなたは楽しみまで避けることになってない?」と静かに問いかけました。数件の低評価を信じて避けた場所が、こんなにも楽しそうに映っています。夫はしばらく無言で画面を見つめたあと、「……今度行ってみる?」と小さく言いました。

楽しみを削らないために

『慎重に選ぶ』ことは悪いことではありません。でも、数件の声に引っ張られて、行けたはずの楽しい時間まで削ってしまうこともあるのかもしれません。

それ以来、夫はまず『おすすめ順』で口コミを見るようになりました。慎重さはそのままに、少しだけ肩の力が抜けた気がしています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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