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私の知人・真由美さん(仮名)は、中学生の頃から志望大学を決めて努力する息子の姿を、ずっとそばで見守っていました。高校卒業を前に、念願叶って志望校へ合格しましたが、そのことを知ったママ友からは思いがけない言葉が……そんなとき、ざわつく気持ちを抱える真由美さんを救ってくれたのは、息子の担任からの一言でした。

目標を決めて重ねてきた努力

息子の圭介(仮名)が、第一志望の大学に合格しました。息子は中学の頃から「この大学の、この学部に行きたい」と口にしていて、その気持ちは高校に入っても変わりませんでした。

きっと遊びたい日もあったはずです。でも、部活で疲れて帰ってきた日も、自分で立てた計画をきちんとこなす毎日でした。私はそばで見守ることしかできませんでしたが、努力をコツコツと積み重ねていく息子の姿を誇らしく思っていました。

ママ友から、予想外のひとこと

合格が決まったあと、ママ友にそのことを伝えました。「おめでとう」と言ってもらえると思っていたのですが、「あんまり難しい大学じゃないんでしょ〜?」「もっと頑張って良い大学目指せばよかったのに。もったいない」と、思いがけない言葉が返ってきたのです。

悪気はないのかもしれません。でも、その瞬間胸がざわつきました。(圭介がどれだけ頑張ってきたか、知らないから言えるんだよね……)そう思いながら、私はただ曖昧に笑うしかありませんでした。

卒業式でかけられた言葉

そして迎えた高校の卒業式。式が終わったあと、担任の先生が私に声をかけてくださいました。「圭介くんは、高校入学前からしっかり進路を決めていましたね」「ブレずに努力を続けてきた、その姿勢が本当に素晴らしかったです」

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥にたまっていたものが、すっと軽くなりました。大学名や偏差値ではなく、努力を重ねてきた日々をちゃんと見てくれている人がいる。それだけで十分だと思えたのです。

息子を誇らしく思えた日

目標を決め、自分の力でそれを叶えた息子。頑張り続ける姿をいちばん近くで見てきたからこそ、私は胸を張れました。

あの日のママ友の言葉は、いつの間にか気にならなくなっていました。卒業証書を手にした息子の大きな背中を見ながら、「自分で進む道を自分で選べる子に、ちゃんと育ってくれていたんだな」と、晴れやかな気持ちでいっぱいになったのです。

これから先もきっと、息子は自分の力で道を切り拓いていける。私も変わらずそっと見守っていきたいと、心から思っています。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2022年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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