いじめとは無縁な人生を歩みたいものですが、大人になってもイジメや嫌がらせをしてくる人は一定数存在します。今回ご紹介するのは、転勤先でママ友の嫌がらせに巻き込まれてしまった私のお客様のエピソードです。心当たりが全くないのにある日突然無視が始まり……
突然の孤立
転勤族として新しい土地に引っ越して数週間。社宅の人たちとも少しずつ交流が深まってきた矢先、急にママ友たちの態度が変わりました。挨拶をしても無視され、ゴミ当番や掃除当番のペアはいつも無断欠席。回覧板も回ってこない。嫌がらせが始まったのです。
思い返しても心当たりはなく、しいて言えば先週のランチ会くらい。禁句を言った覚えもなく、ただ困惑するばかりでした。
息子にまで
やがて私だけでなく、息子まで小学校で仲間外れにされるようになり、泣きながら「みんなに無視される」と訴えてきました。学校に相談しても解決せず、夫に話しても「時間が解決するよ」と軽く流されるだけ。息子は不登校気味になり、私は胸が締め付けられる思いでした。
ある日、気分転換にと遠くのショッピングモールへ出かけた私と息子。そこで偶然、息子が一番仲良くしていた子の母親Mさんに出会ったのです。
イジメの理由とは
Mさんは周囲を見回しながら「HさんがハブられているのはAさんの指示なの」と打ち明けてくれました。理由は、ランチ会で私が旧姓を話したこと。その旧姓「〇山H子」が、かつてAさんをいじめていた主犯格の名前だったというのです。
Aさんはイジメのトラウマから、私に同じ苦しみを味わわせようと皆に無視を命じたのだと。もちろん私はいじめなどしたことはなく、年齢も出身も違う。同姓同名の人と勘違いされていたのでした。
誤解は解けても
帰宅後、私は勇気を出してAさんにLINEを送信。旧姓は確かに〇山H子だが、いじめはしていないこと。卒業年度や出身地が分かるよう、卒アルの写真まで添えて証明しました。
するとすぐにAさんから「同姓同名の勘違いだった、ごめんなさい!」と返信がありました。翌日からママ友たちの態度は一変し、息子も仲間外れにされることなく元気に登校できるようになりました。
誤解が解けて本当に良かった。でも心のどこかで「早く転勤したい」と思ってしまう私がいます。人間関係は一度こじれると、修復してもどこかに影を残すものなのかもしれません。
【体験者:30代・女性・専業主婦、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

