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ほんの些細なミスも見逃さない人がいるものです。あまりに細かく指摘されると、つい萎縮してしまうことも……。今回は、私が出版社で働いていた頃に出会った、細部まで目が届く「チェックの達人」とのやり取りで、思わずスカッとしたエピソードを紹介します。

ありがたさ半分、恐怖半分の指摘力

編集部の田中さん(仮名)は、わずかなミスも見逃さない人。小さな誤字脱字からデータの数字まで、細かく気づいて指摘してくれるためありがたい存在ではあるのですが、その徹底ぶりゆえに、一部の従業員からは恐れられることもありました。

指摘全開、でも私は静かに証拠を確認

ある日のこと、雑誌の企画記事を進めていた私の原稿を見て、田中さんはいつものように鋭く言いました。「この文章、事実誤認あるんじゃない?」しかし、私が調べた限りでは内容は正確でした。

田中さんは得意げに原稿の間違いを指摘し、周囲にも「ほら、見て」とアピール。私は「まあ、念のため再チェックすればいいか」と思いながら、冷静に自分の資料を見返しました。

間違いは田中さんの方!? 指摘の行方

確認してみると、田中さんが参照していたデータが古い情報で、実際には田中さんの方が間違っていたのです。その古い情報をもとに自信満々で指摘していたため、周囲には少し気まずい空気が流れました。田中さんは顔を真っ赤にして「す、すみません……」と慌てて訂正。

原稿無事掲載、心の中でひと安心

結果、私の原稿は無事に掲載されました。田中さんは「次回は慎重にやります……」と小さく反省。

私は何も言わず、コーヒーを片手に席でひと息。心の中で「間違ってなくてよかった」とほっとしつつ、そっと思いました。「次は、もうちょっとやさしい伝え方だと助かるな……」

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:miki.N
医療事務として7年間勤務。患者さんに日々向き合う中で、今度は言葉で人々を元気づけたいと出版社に転職。悩んでいた時に、ある記事に救われたことをきっかけに、「誰かの心に響く文章を書きたい」とライターの道へ進む。専門分野は、インタビューや旅、食、ファッション。

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