休日のショッピングモール
ショッピングモールにお出かけした時の出来事です。休日だったこともあり、駐車場はどこも満車。しばらく場内をぐるぐる回り、ようやく車を停めることができました。その後は貴重なおひとりさま時間として、ショッピングや映画を楽しみました。
駐車あるある
「そろそろ帰ろう」と店を出ると、私はどこに駐車したかを思い出せませんでした。大体のエリアは覚えていますが、はっきりした記憶はありません。「このあたりだったかな?」と、おぼろげな記憶を頼りに、10分くらいウロウロし続けました。
足も疲れ、限界を感じていた頃、ようやく見慣れた愛車のシルエットを発見します。砂漠でオアシスを見つけたような気分で、一目散に運転席のドアを開けて車に乗り込みました。
車内で2人、大騒ぎ
ほっとひと息ついて助手席に荷物を置こうとした、その時です。そこにはなんと、私と同じくらいの年代の女性が座っていました。彼女は目を見開き、固まったままこちらを見ています。
数秒の沈黙の後、お互いの口から出てきたのは「ええ!?」という叫び声。「誰ですか?」「あなたこそ誰です?」と、2人してパニック状態です。
心臓をバクバクさせながら周りを見渡して、ようやく車内の様子が自分の車とは違うことに気付きました。そう、私が乗り込んだのは人様の車。それは自分の車と同じ車種とボディカラーの、赤の他人のものだったのです。
驚かせて申し訳ない
状況を理解して、私は顔を真っ赤にしながら相手の女性に平謝りしました。彼女は笑いながら許してくれましたが、逃げるように車を飛び出してしまいました……。
今思い出しても、自分のおっちょこちょいな性格が恥ずかしくなる出来事です。助手席の女性からしたら、私は不審者以外の何者でもありません。知らない他人が元気よく乗りこんできて、さぞかし驚いたことでしょう。決して悪気はなかったんです。本当に、すみませんでした。
【体験者:60代・主婦、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています
EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

