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私の元同僚・坂本さん(仮名)は結婚して2年が経ち、『子ども』について考えるようになったそうです。夫婦で相談し、まだ妊活には踏み切れずにいましたが、ある日職場の後輩から「妊娠する予定ありますか?」と突然質問されて……モヤモヤしつつも何も言えずにいた坂本さんですが、あるきっかけで状況が変わっていきます。

夫婦で考える将来のこと

私たち夫婦が結婚して2年が経ちました。30代ということもあり、夫とは「子どもはどうしようか?」という話をすることがあります。でも「今は仕事を頑張りたい」「ふたりの時間も大切にしたい」という気持ちもあり、まだ妊活には踏み切れていません。

ただ、周囲には『結婚=妊娠・出産』という考えを持つ人も多く、職場でそんな話題が出るたびになんとなく居心地の悪さを感じることはありました。

後輩から投げかけられた質問

ある日、後輩の原口さん(仮名)からふいに「坂本さん、妊娠する予定とかってありますか〜?」と聞かれました。続けて、「4月から新入社員が配属されるみたいだから、坂本さんがいつ妊娠してもいいようになんだろうなと思って!」「新人が育ったら、いつ妊娠しても大丈夫ですね」と次々に話します。

悪気はなさそうでしたが、少しデリカシーに欠ける発言に私は胸がチクっとしました。その場では「妊娠のタイミングなんて、わからないよ〜」と、やんわり返すだけで精一杯でした。

心の中に残った違和感

(妊娠や出産のタイミングって、会社の都合に合わせるものなのかな……) そんな考えが頭をよぎり、モヤモヤする気持ちがだんだんと大きくなります。

ただ、原口さんも私を傷つけようとして言ったわけではないと感じ、「言わないでほしい」と直接伝えることはできませんでした。もしかすると自分が気にしすぎなのかもしれない、とも思ってしまい、そのまま気持ちを抱え込んでいました。

研修で講師が話した「踏み込まない」

そんな出来事があって少し経った頃、職場で外部講師を招いたコンプライアンス研修が行われました。ハラスメントやプライバシー配慮についての話の中で、講師が『職場で聞いてはいけないプライベートな質問』の例を挙げます。その中に、『妊娠・出産の予定を聞くこと』という項目がありました。

「悪気がなくても、相手を傷つけてしまうことがあります」「本人が話していない限り、踏み込まないことが大切です」という講師の説明を聞いたとき、原口さんとのやりとりが思い浮かびました。

気にしすぎではなかったと思えたこと

ふと横を見ると、原口さんが少し姿勢を正しているのが目に入りました。研修後、原口さんから何か言われることはありませんでしたが、妊娠や出産の話題を私に振られることはなくなりました。

あのとき感じたモヤモヤは、私の気にしすぎではなかったのだと思えたことで安心できました。自分の選択やタイミングを大切にしていていいのだと、少し救われた気持ちになった出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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