結婚することを“ゴールイン”と表現することもありますが、現実世界にはゴールしてもなお、挑戦を続ける人がいるようです……。これは、結婚してもなお、夫に言い寄ってくる同僚にまつわるエピソードです。
しつこいアプローチ
数年前、私は職場結婚をしました。夫と私は同期で、同じく同期の女性Cも同じ職場にいました。Cは入社当時から夫に好意を寄せており、めげずに何度もアタックしていたのです。夫も何度も丁寧に断っていましたが、Cはなかなか諦めませんでした。
私たちの結婚後は落ち着いたCでしたが、私が妊娠して産休に入ると、再び夫へのアプローチが強まっていきました。
密かなプレゼント
育休中に迎えたバレンタインの日。帰宅した夫はバッグの奥にCからの手作りチョコを発見。直接渡すと受け取ってもらえないと思ったのか、Cは夫のバッグにこっそり忍ばせていたのです。
そこには「奥様と仲良く召し上がれ♪」と書かれた手紙も同封されています。しかし、Cからの手作りチョコを食べる勇気は夫にも私にも無く、申し訳ないと思いつつ破棄することにしました。
ちょっと触れただけなのに
ラッピングを分別するためにチョコを触った瞬間、私の体に異変が起こりました。手から赤みが広がり、腫れ始めたのです。私はナッツアレルギーで、どうやらチョコにナッツが使われていたようでした。
急いで緊急薬を服用し救急外来へ。幸い大事には至りませんでしたが、医師から「もし口にしていたらアナフィラキシーショックを起こしていたかもしれない」と言われ、背筋が凍りました。
その後の距離感
私たち同期三人は研修旅行や忘年会など多くの時間を共有してきており、私のナッツアレルギーは周知の事実。にもかかわらずナッツ入りのチョコを渡し、「奥様と仲良く召し上がれ」と書かれていたことから、夫と私はCが意図的に仕掛けたと判断しました。
警察に相談することも考えましたが、私たちは事を荒立てず距離を置きたいという意図から警察への相談は避け、翌日夫が上司に報告。会社は真剣に対応し、Cは別部署へ異動となり、今後も私たちと同じ部署にならないよう配慮してくれることになりました。
バレンタインやイベントシーズンはつい楽しくて警戒心が緩んでしまうことも。どんな時でも少しでも変だな、と感じたら距離をとるべきだと、改めて痛感した出来事です。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

