出産祝い。それは生まれてきた新しい命を祝うための贈り物。ほとんどの贈り物は受け取った方に喜ばれることでしょう。しかし中には嬉しくない物も……。今回は義父からもらった出産祝いにまつわる、私のお客様のエピソードです。
産後の過ごし方
私は当時、里帰り出産を希望していました。しかし、義実家は病院を経営。義父が医師であるため「何かあった時に安心だろう」との理由から義実家で過ごすことになったのです。
広い家にはお手伝いさんもおり、義両親も優しく迎えてくれたので、私はそこで産後を過ごすことにしました。
出産祝い
産後、義実家で過ごしていると、「出産祝いとして、ベビーカーかチャイルドシートかベビーモニターを贈りたい」と義父。すでにベビーカーもチャイルドシートも揃っていたので、私はモニターをお願いしました。
すると翌日には海外製のベビーモニターが到着。私は海外の言語にも機械にも弱かったため、義父が説明書の解読からアプリの設定まで全て行ってくれました。特に欲しかったわけではなかったものの、使ってみると便利で、私は日々の育児に役立てていたのを覚えています。
深夜の出来事
ある深夜、授乳をしていた私は、寝ぼけてベビーモニターのアプリを起動。すると画面には自分の授乳姿が鮮明に映し出されていたのです。眠気はすっかり覚め、その完璧な画角に強い違和感を覚えた私は、辞書を片手にアプリを調べました。
「アプリ共有者」の欄に夫の名前と、見慣れない“setting”というユーザー名を発見。翌朝、隙を見て義父のスマホを確認すると、やはりベビーモニターのアプリがインストールされ、ユーザー名を“setting”に偽装していたことが判明。
信頼していた義父に盗撮されていた恐怖に私は泣き崩れていると、その場に義両親がやってきました。私は泣きながら状況を説明。義父は否認しましたが、義母は謝罪を繰り返し、私は実家へ避難することになったのです。
新たな絆
その後、両親と義両親の間でやり取りが続きましたが、義父は最後まで認めず、義母だけが謝罪を続けました。数年が経ち、私はモラハラ夫との生活にも耐えられず離婚。義母も同じく義父からモラハラを受けており、同じ道を選びました。
今では本当の親子のように仲良く過ごしている私と元義母。人の縁は時に思いがけない形で深まることも、途切れることもあるのだと、改めて教えてくれたエピソードです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

