プレゼントは“リクエスト制”
私の夫は、誕生日や結婚記念日になると、必ず「プレゼント何がいい?」と聞いてくれる人です。毎年祝ってくれる気持ちが嬉しく、遠慮はありつつも「じゃあこれがいいかな」と考えて、素直にリクエストを伝えていました。
夫はいつも「分かった!」と即答してくれます。私の希望をちゃんと受け取ってくれたような気がしていました。
聞いてくれたのに、必ず変更する夫
ところが、当日渡されるプレゼントは、なぜか毎回リクエストしたものとは違いました。夫は「やっぱこっちの方がいいと思って」「その方がサプライズ感あるかなって」と話します。最初は、「そういう考え方もあるのか」と思いましたが、それが毎回続くと少し引っかかってしまいます。
プレゼントを用意してくれること自体は嬉しいです。でも、欲しいものを聞かれて楽しみにしていた分、箱を開けた瞬間は少し残念な気持ちにもなります。(これって、聞いてくれる意味はあるのかな……?)そんな考えが、ふと頭に浮かぶようになりました。
モヤモヤが募り、伝えたひとこと
ある年、いつものようにリクエストを聞かれた私は少し考えて「じゃあ、今年はリクエストなしでおまかせする」と言ってみました。すると夫は、「え? それは不安だな……」と、はっきり戸惑った様子を見せたのです。
その反応を見て、私は「いつもリクエスト聞いてくれるけど、結局違うものになるからさ。だったら最初からお任せの方がよくないかな?」とやんわりと、でも正直に伝えてみました。
夫婦にとって心地よい“新ルール”
夫はしばらく考えてから「確かに……プレゼント選んでると、つい自分のセンスを確かめたくなっちゃって。ごめん」とポツリ。リクエストと違うものを渡してくる理由が分かって、私はつい笑ってしまいました。
それ以降、私たちは「相談するプレゼント」と「おまかせプレゼント」を事前に選ぶようになりました。今年はどちらにするかを決めてからプレゼントを用意することで、変なすれ違いがなくなった気がします。
相手を思っているつもりでも、やり方ひとつで受け取り方も変わってしまう。この出来事は、私たち夫婦のプレゼント文化が少しアップデートされるきっかけになりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

