念願のマイホーム
私は、子どもが生まれたことをきっかけに、一軒家を建てました。同じアパートに住んでいた2人のママ友に、引っ越しの旨を伝えると「遊びに行きたい」とリクエストがあったため、引っ越しが落ち着いたころに新居へと招きました。
ママ友を招き、新居のお披露目
「うわ~素敵! 新築のニオイがする!」とテンション高めな2人。リビングに招き入れようとした時、ママ友の1人・はるなさん(仮名)がこう言いました。
「ねえ、ルームツアーしてもいい? 将来の参考にさせて!」はるなさんの言葉は、純粋に好奇心から出たもののようでした。正直、寝室などはあまり気が進みません。しかし彼女の期待に満ちた表情に押され、そのままお部屋の案内をすることにしました。
「これって収納スペース?」「ウォークインクローゼットは何畳?」などと、新居に興味津々のはるなさん。次々とドアを開けていく様子に、私はタジタジになりました。
とまらない質問攻め
リビングでお茶を入れ、やっとひと息つけるかと思いきや、はるなさんの好奇心はまだ落ち着きません。「ねえねえ、ぶっちゃけこの家いくらで買ったの? 毎月のローンはどれくらい?」
彼女は思ったことをそのまま口に出すタイプ。とはいえ、個人的にはあけっぴろげにしたい話ではありません。どう切り返そうか考えていると、もう一人のママ友・なつみさん(仮名)が助け舟を出してくれました。
明るく指摘
「はるなさ~ん、そこまで聞くなら自分のことも話さないとフェアじゃないよ~! 同じように引っ越したら根掘り葉掘り聞くからね? まだ予定無いんだったら、今のアパートでルームツアーする?」
その言葉に、はるなさんは視線を泳がせます。人にはグイグイ聞くけれど、自分が聞かれるのは苦手なようです。ふるまいを反省し「ごめんね。私、無神経だったね」と素直に謝ってくれました。
なつみさんのおかげで場の空気も悪くならず、その後の関係も良好です。言いにくいことを明るく伝えてくれた彼女に、心から感謝した出来事でした。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2023年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

