~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~
仕事と育児でほとんど底をつく体力の中、必死に作る夕食に文句をつけられたら? 誰だっていい気はしないでしょう。しかし、その文句は相手の事情をよく知らないまま発せられているのかもしれません。今回は筆者の妹・真美(仮名)の体験談を紹介します。

家計管理は私の担当

一家の家計管理は私の担当です。夫は大ざっぱな性格なので、自然と私に決まりました。中でも、食費を予算内でやりくりするのが毎月のひそかな楽しみ。ゲーム感覚で、ピンチの時ほど燃え上がるタイプでした。

最低限の労力しか使えません

しかし、子どもが生まれて職場復帰すると、状況は一変します。私が食事作りにかけられる時間も労力は激減し、簡単な一品もので済ませる日もちらほら。そんな食卓の変化に夫はこう言ってきたのです。「えっ、今日もこれだけ? 働いてるからって手抜きしすぎじゃない?」

文句があるなら自分でやって

その言葉に、頭の中で何かがぷつん。……ふとカレンダーを見ると、夫は近々リフレッシュ休暇(7日間)を取得予定。私は笑顔で「じゃあ、全部あなたに任せるね」と家計と食事作りを丸投げすることにしました。

夫の実力や、いかに

こうして始まった夫プレゼンツの食事週間。保育園送迎・食費管理・夕飯作りを夫に任せ、私は食卓に何が並ぼうが文句は言いません。初日はステーキ、2日目はお刺身が登場し「楽勝だろ~!」と夫は得意げに食事を楽しんでいました。

様子が変わったのは4日目あたり。スタートの散財が効いたのか、食事が明らかに質素になってきました。普段ほとんど料理をしない夫。節約料理は納豆ごはんやチャーハンが精一杯の様子でした。

やってみないと分からない

最終日、夫はついにギブアップ宣言。お金も底をついたようで、冷蔵庫に残っていたのは卵とネギのみ。その夜に「時間やお金をやりくりしながらのご飯作りが、あんなに大変だと思わなかった」と感想を教えてくれました。

その言葉に、私も「家計をやりくりする大変さを、具体的に伝えていなかったなあ」と反省。自分でやってみたことで、夫にも当事者意識が芽生えたようです。それ以来、毎月の家計会議が夫婦の習慣になりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

This article is a sponsored article by
''.