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私は脱毛サロンに勤務しています。店長はこの道20年以上のベテラン。どんなクレームや無理な要望にも動じずに神対応。私を含め、スタッフ全員から尊敬されている店長なのですが、そんな彼女でも、驚きのあまり固まってしまったことがあるそうです。

仕事納めの夜

脱毛サロンで店長として働く私には、今でも忘れられない年末の出来事があります。仕事を納め、ようやく自宅で一息ついた瞬間、ふと“大掃除のときに開けた天井近くの小窓を閉め忘れた”ことを思い出しました。人が入れるような大きさではないものの、雪や雨が吹き込む可能性は十分あります。時刻はすでに23時を回っていましたが、放置するわけにもいかず、私は急いで店舗へ戻ることに。

不穏な物音

店舗に到着し、いつものようにパスコードを入力して中へ。年末の深夜ということもあり、しんと静まり返っている店内。わずかに漂う不気味さを感じつつも、小窓をしっかり施錠して安心したそのとき、施術室の方から“コトッ”と物音が。

「まさか小窓からネズミでも? コードを嚙まれたら火事になってしまう!」そんな考えが頭をよぎり、私は殺虫剤を片手に音のした部屋へ向かいました。

予想外すぎる光景

恐る恐る施術室の電気をつけた瞬間、思わず固まってしまった私。なんとそこには、ネズミではなく半裸の男女が。驚きで言葉を失いながらも、よく見ると女性はうちの従業員。男性は彼氏らしき人物です。

私は冷静さを保ちながら「服を着てください」とだけ伝え、二人を休憩室へ呼び出しました。事情を聞くと、二人は深々と頭を下げ、「どうか口外しないでほしい」と半泣きで懇願。ところが話を聞けば聞くほど、事態はさらに深刻でした。なんと二人はダブル不倫の真っ最中で、よりによって職場の施術室を密会の場に選んでいたのです。

小窓の閉め忘れが招いた結末

二人の行為は不法侵入にあたります。私は本部へ連絡し、彼女には解雇が言い渡されました。後日、風の噂で二人の不倫がそれぞれの家庭に露見し、大きなトラブルに発展していると耳にしました。

あの夜、小窓を閉め忘れたことが、まさかこんな騒動の発端になるとは。肝の据わった私でも、さすがにあの光景には驚かされたものです。今では笑い話として語れるようになりましたが、毎年大掃除で小窓を開けるたびに、あの日の出来事が思い出されます。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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