祝いの席に欠かせない「お酒」
年明けの1月2日。私の実家ではこの日に親族が集結し、新年のお祝いをしています。豪華なごちそうと、普段なかなか会えない人たちと過ごす時間は心温まるひととき。ついついお酒も進みます。
中でも、妹の真美(仮名・20代)は大のお酒好き。場の雰囲気も手伝って、こちらが心配になるほどハイペースでお酒を飲み進めていきました。
お酒が引き出す本音
やがて酔いが回った真美は、日頃ため込んでいたストレスを吐き出すかのように、仕事や家庭の愚痴大会を始めました。「たかし(仮名・真美の夫)は外でだけいい顔して、家だとスマホいじってばっかり。ちゃんと子ども見ろっての!」その言葉に、同じく酔っぱらいのたかしさんもすかさず反論。
「は? お前だってまともに子どもの話聞かずに、SNSで忙しいじゃねえか」と、売り言葉に買い言葉の臨戦態勢。あれよあれよとヒートアップし、聞くに堪えない罵詈雑言のオンパレード。激しい夫婦喧嘩を始めたのです。
親族たちも箸を止め、宴の席は張りつめた空気の修羅場へと変わりました。
まさかの離婚騒動から、深夜に及ぶ話し合い
しまいには「もう役所行ってきて! 離婚届書こうや!」「よう言ったな。分かったわ!」などと、まさかの離婚話に発展。完全に頭に血がのぼっている2人を、親族みんなで必死に仲裁しました。
その後の話し合いは数時間に及び、お酒が抜けたことで無事解決。場がお開きになったのはまさかの午前4時。冷静さを取り戻した2人は平謝りでしたが、楽しかったはずの時間はもう、戻ってきません……。
酒は飲んでも飲まれるな
お酒は人を楽しい気持ちにさせてくれますが、度が過ぎると理性を失わせてしまう恐ろしさも持ち合わせています。お酒との「ちょうどいい付き合い方」について、しみじみ考えた出来事でした。
来年は、最後まで笑顔で飲めますように。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2024年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

