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育児をしていると、自分の時間が取れずなかなかリフレッシュできないことがあります。私の友人・春香さん(仮名)は、産後に夫が飲み会に行きモヤモヤした気持ちに。しかし、そこで起こった思わぬ出来事によって、“夫婦のカタチ”に変化が……。

夫の“お祝い飲み会”にモヤモヤ

私が息子を出産して2ヶ月が経った頃のことです。両家の実家が遠く、夫婦ふたりだけで慣れない子育てに奮闘する毎日でした。まだ頻回に授乳をしたり、寝かしつけも上手くいかなかったりで、まとまって眠ることができない日々。

そんな中、ある日夫が言いました。「今週の金曜、飲みに行ってもいい? 同僚が子どものお祝いしてくれるって」私は「まだ赤ちゃん小さいのに……」と内心思いながらも、せっかくお祝いで誘ってくれたのならと「いいよ」と返しました。

夫がしょんぼり帰宅

そして飲み会当日。私はひとりで息子のお風呂、授乳、寝かしつけを終え、ようやく落ち着いた頃には22時を過ぎていました。どっと疲れてソファで休んでいると、夫が帰宅しました。

「おかえり。楽しかった?」と聞くと、「うん……まあ」と歯切れが悪い返事です。元気がないように思えて、どうしたのか尋ねるとこんな話をしてくれました。

居酒屋での意外なひとこと

同僚が居酒屋で「今日はこいつの子どもが生まれたお祝いなんですよ!」と馴染みの店員さんに言ったところ、その店員さんが「えっ! 飲みに来てて大丈夫なんですか!?」と驚いたそうです。続けて「うちの姉が出産したとき、飲み会のことで夫婦で揉めたらしいんですよ〜」「姉なんて“私が痛い思いして産んだのに、なんであんたが飲み会で祝われてんの!”って怒ってましたよ(笑)」と。

その場は一瞬静まり返り、明るく話す店員さんとは反対に、夫と同僚は気まずい空気に包まれたらしく……「なんか、考えさせられた」と言う夫を見て、私は思わず笑ってしまいました。「別に怒ってたわけじゃないけど……その店員さん、ナイスアシストだったね」と言うと、夫は苦笑いしながら「ごめんね」と謝ってくれました。

“リフレッシュの仕方”を考えるきっかけに

それ以来、夫は「春香にも自由な時間を作ろう」と言ってくれるようになり、夫の休日には交代でリフレッシュの時間を取るようにしています。子育ての大変さは変わらないけれど、どちらかが頑張りすぎないように支え合うことの大切さを、あの夜の出来事で学べた気がします。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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