~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~

恋人やパートナーのちょっとした愚痴で盛り上がった経験は、だれしもあるのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、脱毛サロンで働く私が「あるあるトーク」を楽しんでいたら、思わぬトラブルに発展したエピソードです。

施術中の“あるあるトーク”

私は脱毛サロンに勤務しています。特にワックス脱毛の施術は痛みもあるので、少しでも和らげられるよう、会話が途切れないよう心掛けています。

その日は、お客様と「彼氏・旦那さんあるある」で大盛り上がり。「靴下はいつも脱ぎっぱなし」「洗濯カゴがあるのに入れない」など、どこかで聞いたような話に笑い合いながら、和やかに時間が過ぎていく……はずでした。

空気が一変

ところが、会話の途中から表情がどんどん曇っていくお客様。もしかして、眠いのに私が話しかけすぎたのかも、と反省し、会話を控えめにしていたところ、突然こう言い放ったのです。

「〇〇(私)さん、私の彼氏と浮気してますよね?」

あまりに唐突で、最初は冗談かと思いました。でも、お客様の目は本気そのもの。もちろん私は身に覚えはなく、丁寧に否定しましたが、「絶対に浮気相手だ」と一歩も譲ってくれません。

まさかの理由

施術が終わってもお客様は個室から出ようとせず、私は一旦個室を出て、店長に一部始終を報告。店長と二人で再び個室へ入り、なぜそう思ったのか理由を尋ねると、「だって愚痴の内容が全部一致してるんです」とのこと。どうやら、私が話した“あるある”が、彼氏の行動と完全に重なっていたようなのです。

さらに「昨日の夜も、彼と会ってましたよね!?」とお客様。昨晩は職場の飲み会だったので、そのときの写真を見せたのですが、「AI画像かもしれない」と疑いは晴れず。最終的に、写真の位置情報を確認してもらい、ようやく納得していただけました。

浮気癖の彼

するとお客様の態度が一変。「本当にごめんなさい」と何度も頭を下げてくれました。話を聞くと、彼氏には過去に何度も浮気された経験があり、ずっと疑心暗鬼だったそう。まさかの世間話が引き金になるとは思いもよらず、私自身も驚きました。

人の心は自分が思っているよりも繊細で、ちょっとした言葉が思わぬ誤解を生むこともある。改めて会話の難しさを痛感したエピソードです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

This article is a sponsored article by
''.