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これは銀行で住宅ローンを担当している筆者の友人から聞いた話です。理想のおうちを購入して、素敵なマイホームライフを満喫! そんな夢が広がるテーマですが、その裏にはさまざまな「しがらみ」があるようです。

30代前半のご夫婦が相談に

住宅ローンのご相談で30代前半のご夫婦が私の勤める支店に来店されました。マンション購入を検討しており、「ペアローンでいくらまで借入が可能か?」を試算してほしいとのことでした。

ペアローンとは、1つの物件に対して夫婦それぞれが借入するタイプのローンです。近年、住宅価格の高騰が止まらず、夫婦それぞれで住宅ローンを借入できるペアローンのご相談が増えています。

さっそく、奥様と旦那様の勤務歴や年収から、それぞれいくらまで借りられるか試算すると……。

奥様の不満が爆発!

「実は他業界への転職を考えているんです。いずれ今の年収より下がるので、妻の借入額を多めにもう1度試算してもらえますか?」という旦那様からの一言に、奥様の不満が爆発!

「ねぇ、ちょっとそんなの聞いてないんだけど! 家事だって私がメインなのに、ローンまで私のほうが多めなんておかしいでしょ!」「子どもも欲しいねって2人で話したよね? 私だって時短勤務になるんだから、年収下がるんだけど」

「そもそも、どうせ家事も育児も私が1人でやるはめになる未来が見えてる。なんでいつも、あなたは『手伝う』というスタンスで他人事なのよ!」「俺だって、頑張ってるんだよ! そんな言い方しなくてもいいだろ!」

最終ジャッジは、まさかの私!?

目の前で夫婦喧嘩が始まってしまい、私はオロオロ。意見は一向にまとまらず、奥様から「銀行員さんはどっちの意見が正しいと思いますか?」と詰め寄られる事態に。

同じ女性として、奥様の気持ちに共感するものの、立場上どちらかの肩をもつこともできず、私はタジタジに……。

実はよくある話

最終的に、ゆっくりお二人で話し合っていただくためにその日はご退店いただきました。

銀行はお客さまのライフプランに携わる仕事のため、夫婦喧嘩や家族間のトラブルを目の当たりにする率が高いという、実はあるあるなエピソードです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。

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