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これは、会社の年配営業マン・Sさんにまつわる私の実体験です。よく差し入れをしてくれる優しい人と思いきや、少し困ってしまうお誘いが続き、私は動揺していました。もしかしたらあなたにも起こりうる出来事かもしれない、そんなエピソードをご紹介します。

差し入れはいつも私に

私の職場に、年配の独身営業マン・Sさんがいました。Sさんは、営業帰りにお菓子やスイーツ、フルーツなどをお土産に買ってきてくれることがよくありました。

「ありがとうございます! みんなで分けて食べますね」と伝えると、Sさんは必ずこう言うのです。「いや、家に持って帰っていいよ! みんなに配らなくていいから」と。

Sさんの優しさだとは思いつつも、正直少し困ってしまいます。周囲からも「また何かもらってるね」と冷やかされ、妙に気まずい空気になることもありました。

繰り返されるお誘い

そんなSさんから、ある日「今度一緒にお肉を食べよう!」と声をかけられました。最初は冗談かと思って笑ってごまかしましたが、それから何度も誘われ続けることに。

私は「いいですね〜、ぜひお願いします〜」と返しながらも、心の中ではどうしても踏み切れず、曖昧な返事をして逃げる日々でした。けれど、社内でこっそり声をかけられるので、誰にも相談できずにモヤモヤは募ります。

真相を知った瞬間

そんなことが続いたある日、ついに仲良しの女性の先輩に打ち明けてみました。「Sさんからご飯に誘われてるんですけど……」すると先輩は驚いた顔で、「え? 私は誘われてないけど……さすがに二人きりはないと思うし、周りに聞いてみるね」と返してくれました。

その数日後、先輩から思いがけない報告がありました。営業の若手社員が何人も「俺も誘われた」と証言をしたのです。つまり、“私だけが特別”なのではなく、若手みんなに声をかけていたのです。

勘違いに気づいて

勝手に思い込んでいた自分がなんだか恥ずかしくなりました。とはいえ、Sさんの差し入れはいつも私だけにくれていたので、勘違いしてしまっても仕方ないですよね……?

冷静に振り返ってみると、Sさんなりに気を配ってくれていただけなのかもしれません。ただ、あのときの私は本気で悩んでいたのも事実です。――もしあなたが同じ状況だったら、どう感じますか?

【体験者:20代・会社員、回答時期:2024年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。

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