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生理による体調不良は個人差があり、理解してもらう難しさを感じたことがある女性も少なくないのではないでしょうか。生理のつらさで仕事が難しくなり、上司に相談した私の友人・若菜さん(仮名)のエピソードをご紹介します。

生理のたびに悩まされるつらい症状

私は昔から、生理のたびに強い症状に悩まされてきました。頭痛や腹痛に加えて、ひどいときには吐き気まで。薬を飲んで何とかやり過ごせることが多いのですが、なかなか効かない日もあります。
そんな日は立っているだけでもつらく、仕事をするのが難しくなるほどです。

上司への相談と冷たい反応

ある日、薬を飲んでも症状が治まらず、仕事を続けるのが苦しい状態になってしまいました。思い切って上司の飯田さん(仮名・女性)に「生理がひどくて体調が悪いので、今日は早退してもいいですか?」と相談したのですが、返ってきたのは予想外の言葉でした。

「生理で? そんなこと初めて言われた」
「風邪じゃないし、なんとかならない?」

繁忙期で忙しかったのもあるのかもしれません。それでも、同じ女性からの冷たい反応は、私にはとてもつらく、心細いものでした。
生理のつらさを経験しているはずの人から「風邪じゃないのだから」と言われたことで、「これは理解してもらえないことなんだ」と突き放されたように感じたのです。

すっかり落ち込んでしまった私

症状には個人差があって、軽い人もいれば私のように仕事ができないほど重くなる人もいます。理解してもらえない悲しさで胸がいっぱいになり、私は言葉を失ってしまいました。

しかし、やり取りをたまたま耳にした男性の上司・笹井さん(仮名)が声をかけてくれました。

「僕の奥さんも毎月つらそうにしてるんだよね。人によって症状は全然違うって言うよね」

その一言に、張りつめていた気持ちがふっとゆるみました。「わかってくれる人がいる」と思えただけで、涙が出そうになるくらい安心できたのです。

経験がなくてもできる“思いやり”

その後、飯田さんはバツが悪そうに「今日は帰ってゆっくりしていいよ」と言ってくれました。笹井さんのように、経験したことがなくても理解しようとしてくれる人がいる。その姿勢があるだけで、こんなにも救われるのだと気づきました。

この経験があったからこそ、私も誰かにつらさを打ち明けられたときに寄り添える人でありたいと思っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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