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脱毛サロンには毎日様々なお客様がご来店されます。バイト代を貯めてサロンデビューしてくださる学生のお客様や、中には何十万もするコースを現金一括でお支払いされる方も。どんなお客様も特別な存在です。これは脱毛サロンに勤務する私が体験した印象に残っているお客様のお話です。

長年通ってくださるお客様

私が今の脱毛サロンで働く前から通ってくださっている、ある女性のお客様がいます。いかにも裕福そうなのに、決してそれをひけらかさず、いつも穏やかで礼儀正しい方です。新しいメニューを紹介すると、金額を聞くより先に「やります!」と笑顔で答えてくださり、その後さらりと支払いを済ませる姿はいつも印象的でした。

金額を気にしないお支払い

何十万円もするコースであっても、「コースにした方が1回あたりお得なのよね?」と軽やかに確認したあと、金額を聞かずに購入されます。専業主婦でありながら、旦那様が自営業で家計を支えているそうですが、奥様の買い物に口出しされたことは一度もないとのこと。まさに信頼関係で成り立つご夫婦だと感じています。

ただ一つの“夫婦ルール”

そんな自由で優雅な生活の中に、ただ一つだけ決めごとがあるのだそうです。「家事を完璧にすることですか?」と冗談めかして尋ねると、奥様は笑いながら首を振りました。ルールは「必ず現金で支払うこと」。クレジットカード払いによる個人情報の漏洩リスクを避けるためだと教えてくれました。奥様だけでなく旦那様もクレジットカードを一枚も持っておらず、ネットショッピングをするときもコンビニで代引き決済を利用しているとのことです。

お金に対する姿勢

その背景には、かつて海外旅行中に旦那様がスキミング被害に遭った経験がありました。それ以来、ご夫婦そろって現金主義を徹底しているのだそうです。奥様は「クレジットカードを持っていないから、ポイントを貯めてみたい気もするんですけどね」とお茶目に笑っていました。お金持ちだからこそ、見栄ではなく安心と信頼を優先する姿勢。その凛としたお金に対する姿勢は、賢さと品の良さを兼ね備えているように思えました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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