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働きながらの育児で、自分を追い込んでしまったことはありませんか? 今回は、家庭も仕事も「全て100点満点で完璧にやらなければ」と自分を追い込んでいた友人のエピソードです。完璧主義だった彼女が、初めて限界を迎えて気づいたこととは……?

100点を目指し続けた日々

家庭と仕事の両立に奮闘していた佐久間さん(仮名)は、家事も育児も仕事もすべて“100点”を取らなければと考えていました。
朝から晩まで全力で働いて、食事は全て手作り。子どもの学校行事も欠かさず参加し、職場では誰よりも成果を出そうと、自ら残業を引き受けていました。
しかし、そんな日々を積み重ねるうちに、心も体も休む余裕がなくなって、慢性的な疲労感に覆われていきました。

「あなたの70点でいい」

やがて体調を崩し、ついに病院に通うほどの事態に。
そんなとき、周囲の友人や同僚から言われた言葉。

「何でも完璧じゃなくていい。佐久間さんの70点で十分だよ」
はじめは受け入れられず、「手を抜いたら職場や家族に迷惑をかけるのでは」と葛藤していました。しかし、疲れ切った佐久間さんの心にその言葉は残り続けます。
ふと立ち止まって考えてみると、自分自身が完璧を求めすぎていたことに気がつきました。そこでようやく、少しぐらい肩の力を抜いてもいいのではないかと思えるようになったのです。

お惣菜と“できる範囲”の仕事

まずは思い切って、食事はお惣菜やお弁当に頼ってみることに。
仕事でも「全部を自分で抱え込まず、できる範囲で」と切り替え、頼める業務は分担してもらうようお願いをしました。そして、体調が思わしくない時は残業は最小限に。無理に仕事をやり切らず、翌日に回します。

すると、不思議なほど心に余裕が生まれていることに気づきました。
家族と過ごす時間が取れるようになったことで笑顔が戻り、子どもとの会話も増えたのです。「ニコニコのママが好き!」という言葉に、自分の無理が子どもにまで心配をかけていたことを痛感しました。

完璧でなくとも家庭はちゃんと回り、仕事も滞ることなく、むしろ余裕があるからこそ効率良く進められることが多くなったのです。

生き方を変えた一言

「貴方にとっての70点でいい」という言葉は、佐久間さんにとって、生き方の指針になりました。
完璧を求めて苦しむより、無理をせず続けられることを大切にする方が、結果的にすべてがうまく回り始める。
完璧主義から解放された時、ようやく本当の意味で家族の笑顔や自分の幸せを実感できたのです。

【体験者:40代・女性、回答時期:2023年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Tomoyo.H
郵便局や年金機構、医療法人の管理部門を歴任。これらを通して、働く人の労務問題や社会問題に直面。様々な境遇の人の話を聞くうちに、そこから「自分の言葉で誰かの人生にいいきっかけをもたらせたら」と、執筆活動をスタート。得意分野は、健康や自然食、アウトドア。

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