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人生の節目には、昔から伝わる「厄年」という言葉があります。気の持ちようと思っていたはずなのに、思わぬ出来事が重なると、迷信では片づけられないのでは……と考えてしまうこともあるかもしれません。今回は私が体験した、厄年にまつわるエピソードを紹介します。

大厄を終えて安心したはずが

夫の大厄を何事もなく乗り切った翌年。私も夫も「やっぱり大丈夫だったね」と、ホッと胸をなでおろしていました。
ところが、安心したのもわずか。まるで「ここからが本番」と言わんばかりに、トラブルが立て続けに起こり始めたのです。

夫の車に襲い掛かるトラブル

ある日、夫から「走行中にブレーキが利かなくなった!」と慌てて電話がありました。幸い、事故にはならなかったのですが、1か月前に車検を終えたばかり。すぐにディーラーに連絡し、点検してもらったのですが、結果は「異常なし」。

しかし、今度は走行中にエンスト。再度点検に出したのですが、それでもやっぱり車に異常はなかったのです。

トラブルは家族にも

それから数日後のこと。私の車のリアガラスが飛び石により粉々に砕かれました。まだ購入して半年だったのに……。
「何だかトラブルが続くね」と夫と話していたのですが、それから間もなくすると、今度は息子が体調不良で寝込むことになったのです。検査しても原因も分からず、看病の日々が続きました。

偶然と片づけるには重なりすぎていて、次に何が起きるのかと不安でたまりませんでした。

母から聞いた後厄の話

そんな時、実家の母と話していると、「厄年って後厄の方が怖いのよ。本厄が終わっても次の年も気をつけないと。本人だけじゃなくて家族にまで影響が出ることもあるからね」と教えられました。

それまで「厄年なんて迷信」と軽く考えていた私も、その言葉を聞いたときには妙に腑に落ちたのを覚えています。そこで慌てて夫を神社に連れていき、早速厄払いをしてもらいました。

身を慎むという意味

厄払いをしてからは息子の体調も回復し、少しずつトラブルは収まったのです。
それでも後厄が完全に終わるまでは気が気ではありませんでした。

昔から言い伝えられてきた厄年は、ただの迷信ではなく「大切な節目だからこそ、普段以上に身を慎み、家族を守ろうとする生活の知恵」だったのかもしれません。
あの時続いた出来事を思い返すと、軽く考えることはできないと、今でも強く感じています。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:hiroko.S
4人を育てるママライター。20年以上、接客業に従事。離婚→シングルマザーからの再婚を経験し、ステップファミリーを築く。その経験を生かして、女性の人生の力になりたいと、ライター活動を開始。現在は、同業者や同世代の女性などにインタビューし、リアルな声を日々収集。接客業にまつわる話・結婚離婚、恋愛、スピリチュアルをテーマにコラムを執筆中。

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