これは私の友人が体験したお話です。
繁忙期の救世主
私は20~30代向けのアパレルショップで働いているのですが、従業員の入れ替わりが激しく、常に人手不足。そんなときに現れたのが、ある新人アルバイトの女の子。
彼女は容姿端麗で、明るくて、接客も丁寧。お客様にもスタッフにもすぐに好かれて、売上にも貢献してくれる存在でした。店長も「この子、すごくいいね」と絶賛。まさに理想の新人でした。
一通のLINE
そんな彼女が、働き始めて1カ月ほど経ったある日、「家庭の事情で辞めます」とLINEを一通送ってきたきり、出勤しなくなりました。
あまりに突然の退職に、私もスタッフもどこか違和感を覚えました。
その後、在庫チェックをしてみると、驚くほどの商品が足りなくなっていました。店内の防犯カメラをチェックしましたが、特に怪しい映像はなく、バックヤードにはそもそもカメラがありませんでした。
転倒が暴いた真実
そこで、ビルの防災センターに問い合わせてみたところ、衝撃の映像が見つかりました。
彼女が大量のショップバッグを抱えて通路を歩いていて、荷物の重さでバランスを崩し転倒。その拍子にバッグの中身が散乱し、お店の商品がばっちり防犯カメラに映っていたのです。
店長はその映像を本部に提出し、本部は警察に通報。彼女はその後、逮捕されました。
“見た目”だけではわからない
もし彼女が転ばなければ、事件は発覚しなかったかもしれません。
でも、悪いことはいつか必ず露見するもの。
ちなみに彼女、今回が初めての窃盗ではなかったそうで、何度も同じようなことを繰り返していると、後日店長から聞きました。
休憩時間に楽しく談笑した日々はスタッフを油断させるためだったのか、それとも本心からの笑顔だったのか、今でも真相は分かりません。
人は見かけによらない。笑顔の裏に何があるのか、私たちは簡単には見抜けません。
だからこそ、私は“本質”を見る目を養っていきたいと思っています。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。