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買い物をしていると、「そんなに怒らなくても……」と感じるお客さんに遭遇することってありますよね。今回は、ドラッグストアで働く著者が体験した驚きの“再会エピソード”をご紹介します。

レジで怒り始めた女性

ある日、近所のスーパーで買い物をしていた時のこと。私の前に並んでいた若い女性が、突然レジ店員に怒鳴り始めたのです。

どうやら、スキャンし終わった商品をかごから袋に詰めようとした際、女性の手と店員の手がぶつかってしまった様子。「袋詰めは会計後、サッカー台でお願いします」と伝えた店員に対し、「あんたのレジが遅いからここでやってるの! 手、痛いんだけど!」と女性はヒートアップ。

さらに「どう責任取ってくれるの? 責任者を呼びなさいよ!」と、怒りはどんどんエスカレートしていきました。

見覚えのある顔に嫌な予感

私も仕事でレジ業務を担当します。レジ操作中にお客様が手を出してきて「絶対にぶつかるな」というのは、難しい話。女性客の店員への対応に「そんなに怒鳴らなくても……」と、思わず同情してしまいました。そっと隣のレジに移動し、「どうか、うちの店には来ませんように」と心の中で強く祈りました。

数日後、私は勤務先のドラッグストアでいつも通り働いていると、どこかで見たような女性が店内を歩いているのが目に入ったのです。「あの時の人に似てる……?」と思いつつも、私は人の顔を覚えるのが苦手。

「きっと気のせいだ!」と作業に戻ろうとしたその時、「ピンポーン」とレジからの応援ボタンが鳴りました。

予感は的中!

急いで駆けつけると、レジ担当の同僚は明らかに動揺しています。

「どうかされましたか?」と私が声をかけると女性は振り返り、「何なの、この人! 私がまだ小銭を出してる途中なのに、先にお札を取ったのよ! 普通、待つもんでしょ?」と怒り全開です。私は、同僚と一緒に謝罪。女性は「私も接客業だけど、ここは最低ね。改善した方がいいわ!」と捨て台詞を残して去っていったのです。

あとで同僚に確認したところ、「“お先にお札を数えさせていただきます”って伝えたんだけどね……」と話します。レジも混んでいて、声が聞こえなかった可能性はあるにせよ、勝手に会計を進めたわけではなかったので、「あんなに怒らなくても」と私も同僚も戸惑ってしまいました。

出禁になるレベルのクレーマーだった

後日、スーパー勤務の友人にその話をすると、「あの人、超有名なクレーマーだよ。警察沙汰になったから、うちでは出禁になったんだよ」と。背筋が冷えました。

スタッフ側が問題ないと思っている行動でも、人によっては“許せない”と捉えられることがあるのも事実。とはいえ、理不尽な怒鳴り声を浴びせられるのは、誰だって辛いものです。

いつどこに現れるか分からないクレーマー。まさに“明日は我が身”です。冷静な対応を心がけつつ、日々気を引き締めていこうと強く思った出来事でした。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:hiroko.S
4人を育てるママライター。20年以上、接客業に従事。離婚→シングルマザーからの再婚を経験し、ステップファミリーを築く。その経験を生かして、女性の人生の力になりたいと、ライター活動を開始。現在は、同業者や同世代の女性などにインタビューし、リアルな声を日々収集。接客業にまつわる話・結婚離婚、恋愛、スピリチュアルをテーマにコラムを執筆中。

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