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お客さんに「欲しい商品があると分かっていても、どうしても行きたくない!」そんな風に思われるお店が意外とあるようです。今回は、ドラッグストアで働く筆者の知人が体験した、近所のホームセンターにまつわる衝撃のエピソードを紹介します。

ホームセンターに行きたくないのはなぜ?

私の働くドラッグストアでは、薬や日用品の他にも生鮮食品や家電・園芸用品を取り扱っているのですが、やはり品ぞろえに関しては専門店に劣るもの。幸い近くにはスーパーやホームセンター、コンビニが立ち並んでいるので、私の店で取り扱いがない商品は、他の店を勧めるようにしています。

特に大型家具や資材など、明らかにホームセンターでしか買えない商品は「あちらのお店なら置いてるはずですよ。行ってみてください」と隣のホームセンターを勧めるのですが、なぜかほとんどのお客さんは行きたがらないのです。私はずっと不思議でなりませんでした。

「あそこにだけは行きたくない!」と言い放つ男性

ある日、「押入れ用のすのこが欲しい」という高齢男性が来店しました。けれど、私の店には置いてありません。いつも通り「あちらのホームセンターなら置いてますよ」と伝えました。

すると男性は急に顔つきが変わり、「あそこにだけは行きたくない!」と強い口調で言い放ったのです。驚きながらも理由が気になった私は、「何かあったんですか?」と聞いてみました。

買うのを諦めるほど怒りが爆発!

「あの店は客をバカにしてる! あいさつもなければ商品の場所を聞いても適当に教えるんだ。何か聞けばため息ついて、会計に手間取れば鼻で笑う。あんなに気分の悪い思いをするくらいなら、すのこは諦める!」

よほど不満が溜まっていたのか、その店での出来事を話す男性の顔は怒りで真っ赤。「それは大変でしたね……」と声をかけると、男性は少し落ち着きを取り戻したようで「ここは良いね、みんな優しいし元気だし。こんな話を聞いてくれてありがとうね」と言って、男性は帰っていきました。

隣とはいえ、そのホームセンターには行ったことがなかった私。「どれだけ酷いんだろう?」と興味が湧き、実際に行ってみることにしたのです。

「こりゃ無理ないわ」と納得

ホームセンターに入るとさっそく、店長と思われる背の高い中年男性とすれ違いました。しかし、あいさつは一切なし。「機嫌悪いの?」と思うほど無愛想なのです。

私は店長の様子を追い、お客さんへの対応も見てみることに。すると、店長の説明は早口で聞き取れないし、明らかにお客さんを見下しているような雰囲気。しかも、「もういいですか? 忙しいんで」と接客途中でその場を離れたのです。

「普段の私の接客態度は完璧か?」と聞かれたら素直に「はい!」とは言えないけれど、同じ接客業に携わる者から見て、あの店長の態度は酷いもの。「こりゃ行きたがらないのも無理ないわ」と納得したのでした。

「また来たい!」と思われるお店へ

決して、その店のスタッフ全員の対応が悪いとは思いません。けれど、たった1人の態度で店全体のイメージが崩れてしまいます。あの店長を反面教師にして、お客さんから「また来たい!」と思われるお店にしていこうと決意した出来事でした。

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:hiroko.S
4人を育てるママライター。20年以上、接客業に従事。離婚→シングルマザーからの再婚を経験し、ステップファミリーを築く。その経験を生かして、女性の人生の力になりたいと、ライター活動を開始。現在は、同業者や同世代の女性などにインタビューし、リアルな声を日々収集。接客業にまつわる話・結婚離婚、恋愛、スピリチュアルをテーマにコラムを執筆中。

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