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暖かくなってくると、人間以外の生き物が店の中に入ってくることがあります。カブトムシやトンボ、カマキリのように、子供たちが喜ぶような昆虫だけではありません。今回は筆者本人が職場で遭遇した、そこにいるはずのない生き物についてのエピソードを紹介します。

「なんかいる!」と焦る同僚

私の働くドラッグストアは畑と田んぼに囲まれた、非常にのどかな場所にあり、色んな虫や動物が紛れ込んでくることがあります。とはいえ、店内か在庫置き場に入ってくる程度。

その日はとても暑い夏の日でした。在庫置き場で商品の整理をしていた私の元に、焦った同僚が走って来て「休憩室になんかいる!」と叫びました。私はパニック状態の同僚を落ち着かせ、一緒に休憩室へ。

休憩室で目にしたものは、まさかの!?

手洗い場の前まで来たとき、驚きと恐怖で固まりました。目の前にいたのは休憩室にいるはずのない、蛇。とぐろを巻いて居座っていたのです。一体どこから入ってきたのか……。

ちなみに休憩室は在庫置き場の隣にあってエアコンも完備しているので、基本的に窓を開けることはありません。だから窓から入ってくることはできないはずです。ましてや店内や在庫置き場を経由して入ってきたとも考えにくい。焦りながらも「この蛇をどうするか」を必死で考えました。

追い出す方法を考え抜いた結果

休憩室には外へ出るための非常扉が設置されています。そこから蛇を外に逃がそうと思いつきました。けれど、直接掴むなんて無理……。下手に刺激して噛まれるのも怖いし、なによりも店内に逃げ込まれるのだけは絶対に避けなければいけません。

そうこうしているうちに、同僚がトングを持ってきてくれました。
「これで掴んで外に出そう!」そう決意したのですが、蛇はみずから開けた非常扉に向かって逃走!

蛇が向かった先は外ではなく……

このまま非常扉から外に出るかと思いきや、こともあろうに蛇は非常扉と壁のわずかな隙間に入り込んでしまったのです。こうなると、もう私たちではどうすることもできません。

応急処置として隙間をガムテープで塞いではみたものの、事件からしばらく経った今、あの蛇がまだその隙間にいるのか、抜け出してどこか別の場所へ行ってしまったのかも不明です。

まさか、蛇まで来客(?)するなんて、びっくりした体験でした。それからは、スタッフ全員が今まで以上に戸締りを気をつけるようになりました。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:hiroko.S
4人を育てるママライター。20年以上、接客業に従事。離婚→シングルマザーからの再婚を経験し、ステップファミリーを築く。その経験を生かして、女性の人生の力になりたいと、ライター活動を開始。現在は、同業者や同世代の女性などにインタビューし、リアルな声を日々収集。接客業にまつわる話・結婚離婚、恋愛、スピリチュアルをテーマにコラムを執筆中。

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